アメリカ・ノースカロライナ州の教会で12月31日、礼拝中にライフル銃をもって侵入した男を、牧師がなだめる事件があった。牧師は地元警察が教会に到着する前に男から武器をとり、男のために祈っていたという。地元紙のフエイエットビル・オブザーバーなどが報じた。
教会の牧師は、市会議員でもあるラリー・ライト氏。この日、教会では新年を迎える礼拝が行われており、妊婦一人を含む約60人が祈りを捧げていた。午後11時40分頃、ラリー氏の説教中にライフルを持った男が教会に入り、参加者に対して「悪いことが起こる前に、出て行け」叫んだ。ラリー氏によると、男は20代ぐらいにみえたという。
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すぐさまラリー氏は説教台を降り、男に対峙した。そして男を見すえ、「助けが必要ですか?」と語りかけた。男は片手にライフルを、もう片方の手に実弾を持っていた。
ラリー氏は身長約188センチ、体重は約104キロの元陸軍兵。もし悪意が感じられたら、タックルするつもりだった。
しかし、男は落ち着きを取り戻し、ラリー氏に「私のために祈ってもらえますか?」と答えた。ラリー氏が男から武器を取り去ると、男は膝を折り、泣き出した。
ラリー氏は教会の最前列に男を座らせ、説教を続けた。男は前に進み出て、神に罪の救済を求めた。「彼は自分の生涯を、キリストに捧げた」とラリー氏は語った。
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そこに警察が到着。教会の外で待機していた。ラリー氏がそれを男に告げると、男は参加者に対し「自分は恐ろしいことをするつもりでここに来た」と延べ、謝罪した。
ラリー氏はNBCニュースに対し、「男は家族が深刻な病気だが治療費がなく、お金を奪うために教会を襲った」と話した。
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