アメリカ人が日本人から学べる7つのこと

アメリカ人は日本の普段の暮らしから少なからず学べる部分があると思う。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

もしあなたが、ある程度の時間を日本で過ごした経験があるのなら、日本の生活とアメリカの生活は全く違うということがわかっていることだろう。

どちらの文化にも長所と短所があり、アメリカ人は日本の普段の暮らしから少なからず学べる部分があると思う。日本の文化は、お互いに尊敬しあうこと、シンプルであること、そして枠からややはみ出たものに対する寛容さにもとづいた、豊かな伝統に満ちあふれている。

アメリカ人が日本人から学べる7つの点をみてみよう。

1.他者を敬う

日本において、「他者を敬う」ということは、考えるまでもないこととして存在する。日本人はアメリカ人よりも、堅苦しくて保守的だ。誰か他人と接触するときに、それが現れる。

挨拶の際のお辞儀や、家に入る前に(お寺や、場合によってはレストランでも)靴を脱ぐことなど、日本での生活には他者への配慮が欠かせない。話している相手が誰であっても、相手を敬うために「さん、様、くん、ちゃん」などの敬称がつけられる。

日本社会の一員になるということは、一定のレベルのエチケットと作法が求められるということなのだ。

簡単にいえば、アレサ・フランクリンがかつて歌ったことは正しい、ということだ。

2.シンプルなものに喜びを見出す

日本では食事でも、お茶を飲むときでも、部屋の内装を選ぶときでも、シンプルであることが重要になる。

食事は、気持ちを落ち着けてゆったりする時間であり、日本人が歩きながら食事をするという光景はあまり見かけない(実際、歩きながらの食事はマナー違反とされる)。日本人は自分たちの儀式に誇りを持っている。たとえば、細部まで決め事がされたお茶会のようなものに対してだ。

また、日本の文化は自然に対して深い愛情と敬意を持っているので、緑の存在は、日本のミニマルなインテリアデザインにおいて非常に重要となる。

3.ゴミ、時間、お金など、何も無駄な消費をしない

日本の中を歩くと、どこにも空き缶は落ちていない。日本人は自分の出したゴミを捨てることなく、自宅やゴミ箱のある場所まで持ち運ぶ。そのために日本の通りはいつもきれいで、非常に効率の良いリサイクルのシステムが構築されている。

実際、ほとんどの日本の製造業者は、自分たちのエネルギー効率と埋め立て処理ゼロという方針に誇りを持っている。

また日本人は、必要のない物にお金を使うよりも、貯金することを好む。

4.清潔であることを大事にする

日本人にとって清潔であることは重要だ。食事の前には必ずおしぼりが渡される。お店での支払いの際は、現金はトレーの上に置かれる。客と店員がお互いの手に触れることのないようにするためだ。

日本人がマスクをしているのは、風邪をもらわないようにするためだと誤解されることが多い。しかし本当は、マスクをしている人たち自身が風邪をひいていて、周りの人にそれをうつさないようにしているのだ。

日本のお風呂や銭湯は一般的な習慣で、日本人のバックグラウンドである神道や仏教に一部関係している。

5.時間を守る

遅刻しそう? そうならないようにあらゆる努力をするべきだ。時間を守れないということは、日本では失礼だと見なされる(ミレニアル世代のみなさん、よろしいですか?)。

日本では、電車ですらも常に時間通りに動いている。

6.良く食べ、良く歩き、良く瞑想する

非常に素晴らしい統計結果がある。日本には世界にも数少ないブルーゾーン(100歳以上の人間が多い地域)の一つがあり、また2014年のWHOの報告によれば、日本人女性は世界で最も寿命が長いという。

日本人の長寿の秘訣は何なのだろうか? 健康的な習慣が、日本人の日々の暮らしに大きく関わっている。国民皆保険に加え、日本人はボリュームが少なくカロリーの低い食事を摂る。その食事は魚や野菜が中心だ。そして食後に、お茶を飲んでゆっくりする。

若者は学校まで徒歩で通うことが推奨され、これが肥満の予防につながっている。瞑想を実践する人も多く、自然を楽しむことに多くの時間を費やしている。

7.奇妙なもの、風変わりなものも褒め称える

日本の文化は保守的かもしれないが、誤解はしないで欲しい。日本は風変わりなトレンドの最先端の場所でもあるのだ。瀬戸内海にはウサギの島があるし、最新鋭の日本製トイレはアメリカ人の心を掴んで離さないのだから。

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