自民党の宮崎謙介衆院議員(34)=京都3区=が、妻で同党の金子恵美衆院議員=新潟4区=の出産に伴い、1カ月程度の育児休暇を取りたいという希望を党に伝えた。衆院規則には育児休暇の規定がなく、男性議員が育児を理由に国会を一定期間休む例は初めてとみられる。与党内では賛否両論が出ている。朝日新聞デジタルなどが12月23日までに報じた。
宮崎氏は今年2月、自民の金子恵美衆院議員(37)=新潟4区=と結婚、来年2月中旬に初めての子どもが生まれる予定だ。宮崎氏は21日、党国会対策委員会に育児のための休暇を取りたいとの意向を伝え、朝日新聞の取材に「子供を2人で育てることが大事だ。育休を取ることで、地に足の着いた政策を出せるようになると思う」と語った。宮崎氏によると、金子氏は約3カ月間、宮崎氏は1~2カ月間の「育児休暇」を予定している。
しかし、国会議員には育児休暇の規定がない。出産については、衆議院規則185条で「議員が出産のため議院に出席できないときは、日数を定めて、あらかじめ議長に欠席届を提出することができる」と規定。参院にも同様の規定があり、これまでに橋本聖子参院議員ら、衆参で計9人の女性議員が取っている。
(国会議員カップル「育休とりたい」 制度ないけど計画:朝日新聞デジタルより 2015/12/23 05:14)
自民党の谷垣禎一幹事長は22日の記者会見で、「非常に緊迫した局面で1票によって違ってくるときにどう扱うか。実態に即した議論を積み重ねる必要がある」と指摘。党側は結論を出していない。また公明党の山口那津男代表は「男性が子育てに参加することは極めて大切だが、国会議員は他の職業と少し異なる面がある」と記者団に語った。
NHKニュースの報道では、宮崎氏は「地元の有権者に怒られるのではないかとか、育児休暇の取得がマイナスに働くのではないかといった不安もあるが、国会議員が率先して取得することで、男性の育児参加が進んでいない現状を変えていきたい」と話した。
宮崎氏は188センチの長身で、ボート部出身のスポーツマン。一方の金子氏は2003年ミス日本関東代表に選出されたこともあり、産経ニュースは「永田町屈指の美女議員として知られる」と伝えている。
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