新国立競技場の2つのデザイン案が公表されたことを受け、2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は12月14日、都内で取材に応じ「外観だけならB案の方がいい」と私見を語った。テレ朝newsなどが報じた。
東京オリンピック・パラリンピック組織委、森喜朗会長:「僕はB案の方が良いなと思うね。ギリシャの神殿みたいですね。円形の外から見るあれは良いんじゃないかな」「(Q.A案については?)ASEAN(東南アジア諸国連合)のお城があったり古墳があったりするじゃない。スポーツ大会をするという、そういう明るさがない感じかな」
一方で、森会長は「デザインよりも中身が大事で、本当に求められているものができるのかどうかだ」と述べました。
(「古墳みたい」新国立新デザイン案公表で森会長 テレ朝newsより 2015/12/15 05:54)
A者が提案したスタジアムのイメージ図
B者が提案したスタジアムのイメージ図
この森氏の発言について、スポニチは「どちらの案を採用するかは日本スポーツ振興センター(JSC)が行うため、森会長に決定権はないが、東京オリンピック運営の重要人物。一方に肩入れするような発言に、影響力を心配する声も漏れる」と伝えた。
2案とも、完成時期は国際オリンピック委員会(IOC)が求める2020年1月より早い2019年11月となった。日本ラグビー協会名誉会長でもある森氏は、計画見直しでラグビーの2019年ワールドカップ(W杯)日本大会では使用できないことについて「あと2カ月前にできると言ってくれれば、ラグビーもできるんだけど」とチクリとやる場面もあった。
森氏は、巨大な弓状のキールアーチが特徴だったザハ・ハディド氏による旧デザイン案を「生ガキ」と表現し、組織委のトップらしくない発言と批判を受けた。
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