サファイアちゃんがクリスマス・カードに事欠くことはないだろう。親切なネットユーザーのお陰だ。
サファイア・テリーちゃんは、2013年に両親と3人の兄妹を放火魔による火事で失った。当時8歳だった少女は、身体の75%以上に火傷を負い、右手と左足を失った。現在は叔母と法定後見人のリズ・ダドラーさん、そしてその家族とともにニューヨーク州ロッターダムに暮らしている。
そんなサファイアちゃんに、ダドラーさんからあるプレゼントが贈られた。ツリーの形をしたクリスマスカードホルダーだ。サファイアちゃんはカードホルダーを受け取ると、「ツリーが手紙でいっぱいになるのが待ちきれないわ」と言ったという。だが、カードホルダーには100枚までカードが取り付けられる。サファイアちゃんの叔母は、彼女が「ツリーを手紙でいっぱいにしたい」と言った時、その願いが叶うことは難しいと思ったという。
しかし、ダドラーさんがFacebook上にサファイアちゃんと新しいカードホルダーの写真を投稿すると、友人の1人、ケビン・クラークさんが反応した。クラークさんは、サファイアちゃんが肉親と一緒にいられなくても、彼女のことを大切に思ってくれる人がたくさんいることを伝えなければならない気持ちに駆られたという。そこで彼はFacebook上の友人に呼びかけ、少女にクリスマスカードを送ろうと呼び掛けた。
「その喜びや目の輝き、弾ける笑顔は言葉で表せないほどのものでした」とダドラーさんはハフポストUS版に対して語った。
サファイアちゃんのFacebookページによると、メッセージが共有されてからわずか数日で、彼女の元に27通ものカードが届いたという。しかも、ダドラーさんによれば、彼女のもとにはもっと多くの手紙が届く予定だという。Facebook上では「彼女に手紙を送った」という趣旨を含むコメントや、その他の激励のメッセージが350件も投稿されている。
サファイアちゃんは、火事の唯一の生存者で、手術を受けた回数は50回以上にのぼる。しかし、あらゆる困難を乗り越え、彼女は力強く生きてきた。
「サファイアは全てを失いました。父、母、兄妹、家、お気に入りのおもちゃや洋服など慣れ親しんだ物全てです。鏡に映る自分の姿さえ、変わってしまったのです。でも彼女は毎朝笑顔で目を覚まします」
「彼女こそ真の希望であり、信頼であり、愛なのです」とダドラーさんは語った。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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