嵐とEXILEのライブがある日は、「民泊」が認められることになった――。
福岡市の高島宗一郎市長は12月8日、イベントが集中して市内のホテルなどが満室状態となる日に限定し、個人が一般の家やマンションの空き部屋などを宿泊施設として活用する「民泊」を試行する方針を明らかにした。今月中旬以降に実施する。47NEWSなどが報じた。
有料での宿泊施設の提供は、旅館業法で自治体の許可が必要だと定められている。しかし、厚生労働省は7月、2〜3日程度のイベント開催期間で、宿泊施設が不足するようであれば、自治体が民泊先を募ることができるとの見解を示していた。
毎日新聞によると、民泊を実施する期間は「嵐」のライブがある2015年12月17〜19日ごろと、「EXILE」のライブがある26〜27日ごろ。福岡市内の宿泊施設の部屋数が、総計約2万5000室なのに対し、ライブ期間中は1日約5万人の集客が見込まれる。また、18〜21日には約15万人が訪れる「福岡モーターショー」も開催されるため、「多くのホテルが満室状態」(市の担当者)だという。
部屋の提供希望者は、公式サイトを通じて市に申し込む。自宅はもちろん、賃貸住宅の場合は家主の同意を得ることなどの条件付きで、申し込みが可能。空き部屋は対象外となる。
市は募集を通じて民泊の提供場所を把握するが、提供者と利用者のマッチングには関与しない。実際の仲介は、提供者と宿泊希望者を仲介するサイト「Airbnb」などで実施する。
一連の報道に対し、ネットからは、「他の地域でも民泊を広げて欲しい」「来年の流行語は民泊かもしれない」などの声が上がるっているほか、「問題が起きそう」「怖い」など、否定的な意見も出ている。朝日新聞デジタルによると、宿泊先の入り口前にゴミを放置したり、夜中に騒いだりなどトラブルも起きている。国は11月、「民泊」のルール作りに着手したが、宿泊客と貸主、近隣住民とのトラブルも目立っており、安全性の確保や衛生面の対策も急がれる。
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