西アフリカ・マリのホテルが襲撃 170人が人質に

犯人らは発砲の際に「アッラーは偉大なり」と叫んだと報じられている。

西アフリカのマリ共和国の首都バマコにあるラディソン・ブルホテル・バマコに11月20日、武装グループが侵入し、発砲した。CNNによると、犯人らは約170人の人質をとって立てこもったという。

武装グループがラディソン・ブルホテル・バマコを襲撃、人質をとって立てこもる

武装グループはこの日の早朝、ホテルに車で乗り付けた。ABCニュースは、犯人らは発砲の際に、「アッラーは偉大なり」と叫んだと伝えている。現地の経営者の一人はアルジャジーラの電話インタビューで「約10人の銃を持った連中たちがやってきて、ホテルの前で警備員に向けて発砲した」と述べた。

現在は、マリ軍が国連軍とともにホテルの周りを取り囲んでおり、建物内では銃撃戦が続いている

ラディソンホテルは世界中の主要都市に展開するホテルチェーンで、バマコのホテルも海外からの客がよく利用する。ラディソンホテルによると、現在140人の客と30人の従業員がホテルの中に閉じ込められている

マリは1960年に独立するまでフランスの植民地だった。北部はアルカイダなどの過激派組織によって占拠されたため、フランスが2013年1月に軍事介入している。パリの同時多発テロとの関連性は、現在のところ不明。

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【UPDATE】2015/11/20 19:49

当初の記事で、客の中には、アフリカ最大の富豪アリコ・ダンゴートがいる可能性があると報じられたことを記載していましたが、本人が否定したため削除しました。

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