パリで起きた同時多発テロについて、ある父親が息子に説明した内容が話題だ。フランスのケーブルテレビ番組「ル・プティ・ジャーナル」が11月17日にFacebookに投稿した動画には、45万の「いいね」が押されている。
この日、父と息子は、事件で多数の犠牲者を出したコンサートホール「バタクラン」の前にいた。
銃を持つテロリストがいるために、フランスから引っ越さないといけないと考えている息子に、父は言う。「犯人は確かに銃を手に入れた。でも、私たちには、花がある」と。
劇場の前には、たくさんの哀悼の花が、置かれていた。
二人の会話は以下のとおり。
インタビューア:(少年に)あなたは何が起きたのか、理解していますか?なぜ(犯人は)このようなことをしたのだと思いますか?
少年:はい。それは、彼らがとてもとても悪い人だからです。 悪い人はよくない。 みんな、引っ越さなくてはいけないでしょうから、気をつけなくちゃ。
父親:大丈夫だよ。引っ越しなんかしなくていい。フランスは私たちの家のままです。
少年:でも、悪いやつはどうするの、お父さん?
父親:悪いやつは色んな所にいる。どこにでも悪い人はいるんだよ。
少年:悪い人たちは銃を持っている。とってもとっても悪いやつだから、私たちを撃つかもしれない。
父親:たしかに彼らは銃を手に入れた。でも、私たちには花がある。
少年:だけど、花なんて、何もできない。 奴らは、奴らは・・・
父親:見て。みんながここに、花を置いてるね。
少年:うん。
父親:これは、銃と戦うものなんだ。
少年:これが守るの?
父親:そうとも。
少年:ろうそくも?
父親:これは、亡くなった人たちを、私たちが忘れないようにするためのものだよ。
少年:花とろうそくが、私たちを守ってくれるの?
父親:そうだ。
(少年、にっこり笑う)
インタビューアー: ちょっと気分が良くなった?
少年:うん。大丈夫。
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