ガーディアン紙は10月26日、アフガニスタン北東部を襲ったマグニチュード7.5の地震の動画をオンライン版に掲載した。そこには地震直後の現地の様子が写っている。
この動画は、パキスタンのグピス渓谷で発生した地すべりをとらえている。渓谷はアフガニスタンとの国境近く、震源地から620マイル東に位置する。粉じんや瓦礫が空中に舞い、周囲にある山が見えない。
この動画を撮影した18歳の学生シャバー・シャーは、「地震が起きると山が崩れ始め、周りにあった建物も崩れました。人々は路上にいて、生き延びようと必死でした」とガーディアン紙に伝えている。
この動画は、アフガニスタンの首都カブールの人々を映している。大人たちは瓦礫を掘り、子供たちの前で被害の度合いを見積もっている。中には骨組みしか残っていない建物もある(どちらの動画についても、ハフポストUS版は独自に確認していない)。
地震は近隣のパキスタンやインド北部にも被害を及ぼしている。
ロイターは3カ国で少なくとも200人が命を落としたと発表しているが、地元の警察は多くの地域で携帯電話が使えないため、死者はさらに増える可能性があると話している。
このUNOCHAの地図は、アフガニスタン、パキスタン、インドでの地震の影響を表している
また現地では、国際的な組織が調査と復興支援をしているが、インフラが崩壊したことで作業に支障が生じている。
国境なき医師団は被災地域から患者や職員を避難させた。しかし同団体は、支援チームを派遣したと26日にツイートしている。 パキスタンのカイバル・パクトゥンクワ州で活動している国際NGOのプラン・インターナショナルは、アフガニスタンとパキスタンでは携帯電話が使えない、と報告している。
アフガニスタン・カブールにある国連人道問題調整事務所の室長補佐スコット・アンダーソン氏は、地震の影響により電話回線が不通になり、地震の被害を十分に把握できていないと26日にロイターに話している。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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