撤回されたSTAP細胞論文の筆頭著者だった小保方晴子・元理化学研究所研究員(32)の博士号について、早稲田大が取り消す方針を固めた。毎日新聞などが10月30日に報じた。早大学内の審査委員会が判断したもので、近く発表するという。
小保方氏は2011年3月に早大で博士号を取得。ところが昨年2月にSTAP論文の不正疑惑が浮上すると、博士論文でも全体の5分の1に当たる20ページ超に米国立衛生研究所のホームページと同じ記述があるなど多数の問題が指摘されるようになった。
早大は同10月、「研究者としての基本的な注意義務を著しく怠った」として、博士号を1年程度の猶予期間を設けたうえで取り消すことを決定。大学側にも審査の不備などの責任があったことを理由に、期間中に小保方氏が研究倫理の再教育を受け、論文を適切に訂正すれば学位を維持するとの異例の判断を示していた。
(早大:小保方氏の博士号取り消しへ 再提出論文で判断 - 毎日新聞 2015/10/30 08:30)
小保方氏側は猶予期間の延長を求めたが、認められなかったという。
小保方氏は2014年1月にSTAP細胞の論文を発表。しかし捏造や改竄が見つかり、論文は撤回された。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー
関連記事