観測史上最大級のハリケーン「パトリシア」が10月23日、メキシコの太平洋沿岸に上陸し、暴風雨で樹木が倒壊し、車があおられ、多くの人が屋内に非難する事態となっている。ロイターなどが報じた。
NHKによると、日本時間の午前9時現在、中心の気圧は924ヘクトパスカル、最大風速はおよそ72メートル。メキシコ政府は「メキシコの西海岸に上陸するハリケーンとしては観測史上最大だ」として、3つの州に非常事態宣言を出して警戒を呼びかけている。
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ハリケーンが上陸したメキシコ沿岸の貨物港マンザニーロ在住のホテル従業員ラウラ・バラハスさんは「風は本当に強い。車もあおられて動いていて、びっくりしました」と語った。
マンザニーロ北西部に上陸したハリケーンの影響で、まだけが人などは報告されていない。アメリカのハリケーンセンターによると、ハリケーン「パトリシア」は24日には勢力を弱め、風力もメキシコ西部の山脈の影響で弱まる見通しだと述べた。しかし、アメリカ海洋大気局(NOAA)は、壊滅的な被害を受ける恐れがあるので暴風、大雨、高潮に警戒するよう呼びかけている。