自民党の馳浩・衆院議員(54)が、10月7日の内閣改造で文部科学相として初入閣することが固まった。NHKニュースなどが報じた。この報道に尾木ママこと教育評論家の尾木直樹さんは、馳氏がかつて国語教諭をしていたことを紹介し、「立場の弱い子どものこと、温かいです」などと評価している。
尾木さんは7日朝、「やはり文科大臣には期待大ですね!!」と題したブログ記事を公開。「高校の国語教師もされていて 教師感覚 とても素敵なところありますよ」などと綴った。しかし、政治の世界は厳しいということも認識してか、「政策実現は 別の次元かも知れないですね」と続けている。
馳氏は1961年、富山県生まれ。専修大を卒業後、母校の星稜高校(石川県)で国語科(古典)教諭に就任。1984年のロサンゼルスオリンピックには、レスリング・グレコローマンの90kg級で出場した。翌年、プロレスラーに転身し、ジャパンプロレスや新日本プロレスで活躍した。
政治家に転じたのは、アントニオ猪木氏がスポーツ平和党を率いて参院選に出馬した1989年。馳氏は猪木氏を秘書として支えた。その後、自民党の森喜朗氏にスカウトされ、1995年の参院選では石川県選挙区から自民党の推薦を受け無所属で立候補し初当選。当選後に自民党に入党した。2000年には衆院に鞍替え。2005年の第3次小泉内閣改造で、文部科学副大臣に就任した。
今回の馳氏の入閣が決まれば、プロレスラー出身の初めての大臣となる。日刊スポーツによると、馳氏は東京オリンピック・パラリンピック招致活動にかかわり、2014年秋まで大会実施本部長を務めており、自民党関係者の話として、「所属派閥で首相の出身派閥でもある細田派から入閣要請が出ていた」と伝えている。
また、一連の報道についてネットからは「キャリアを着実に積んできた人」「レスラーから大臣になれる国、俺は好き」など、様々な声があがっている。
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