厚生労働省は9月28日、納めた年金の保険料に対して、どれだけ年金の給付が受けられるかを世代ごとに試算した結果を公表した。厚生年金に加入するサラリーマンの夫と専業主婦の場合、2015年に70歳になる世代は、負担した保険料の5.2倍の年金を受け取れる見込みなのに対し、30歳になる世代以降では2.3倍にとどまった。
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年金の額は経済成長の状況などで変わるが、2015年に70歳の人は、保険料1000万円を支払い5200万円の年金が受け取れるのに対し、30歳の人は2900万円を支払って6800万円が受け取る見込だ。20歳の人になると、3400万円を支払い、受け取る額が7900万円となった。
なお、試算は、加入者が平均余命まで生きたと仮定して行われた。若い世代が受け取れる年金の取額が大きく増加しているように見えるのは、平均寿命が異なるためだ。生まれた年代によって、下記のように平均寿命に違いがあった。
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