記録的豪雨により土砂崩れなどが相次いだ栃木県の鹿沼市に、9月13日からの3日間、在日アメリカ軍横田基地の兵士ら約70人が休暇を利用して復旧ボランティアに訪れていた。市内の小学校に寝泊まりし、民家や灌漑用水に溜まった土砂や木片を、重機やスコップでかき出すなどの作業を行った。NHKニュースなどが報じた。
兵士らは複数のグループに別れて活動。土砂崩れによって、住宅の庭や田んぼに流れ込んだ泥や木を撤去する活動などにあたった。横田基地の公式サイトによると、子供のときに鹿沼市に住んでいたことがあるという兵士、マルコ・フルラン=カネコさんが、ボランティアを企画したという。
カネコさんは豪雨被害をニュースで知り、自分が幼少期を過ごした町ではなかったとしても休暇をボランティアに充てようと決心。所属している部署に連絡した。すると、数時間後には60人のボランティアが集結。13日の早朝に出発した。
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カネコさんが所属している部署は、軍の中では土木作業なども行なう部隊だ。ボランティアを指揮したコリーン・タケヤマ少佐は、「喜んで、ボランティアに参加しました。私たちは人道支援のための訓練も行ってきました。私たちの専用分野だったのです」と述べた。
自宅の庭の土砂を撤去してもらった69歳の女性は、「自分たちだけで片付けることはできませんでした。まさかアメリカ軍の兵士が来てくれるとは思っていなかったのでうれしかったです」と話した。
ボランティアの最終日、小学校の校長が兵士らに対して感謝の言葉を述べた。
「本当にありがとうございました。あなた方は子供たちに、ボランティア精神とは何なのかを教えて下さいました。もし万が一、このような災害があったとしたら、今度は彼らが、誰かを助けられるようになるでしょう」
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