安保法案が成立 SEALDs 奥田愛基さん「民主主義は終わらない、絶対あきらめねーぞ!」

「主権在民という言葉が信じられるんだったら、もう一回、何かできるでしょう? 絶対あきらめてねーぞ!」
Members of SEALDs (Students Emergency Action for Liberal Democracy - s) stage a rally against Japanese Prime Minister Shinzo Abe's controversial security bills in front of the National Diet in Tokyo on September 18, 2015. Japan was expected to pass security bills on September 18 that would allow troops to fight on foreign soil for the first time since World War II, despite fierce criticism it will fundamentally alter the character of the pacifist nation. AFP PHOTO / KAZUHIRO NOGI (Photo credit should read KAZUHIRO NOGI/AFP/Getty Images)
Members of SEALDs (Students Emergency Action for Liberal Democracy - s) stage a rally against Japanese Prime Minister Shinzo Abe's controversial security bills in front of the National Diet in Tokyo on September 18, 2015. Japan was expected to pass security bills on September 18 that would allow troops to fight on foreign soil for the first time since World War II, despite fierce criticism it will fundamentally alter the character of the pacifist nation. AFP PHOTO / KAZUHIRO NOGI (Photo credit should read KAZUHIRO NOGI/AFP/Getty Images)
KAZUHIRO NOGI via Getty Images

集団的自衛権の行使を認める安全保障関連法案は9月19日未明、参院本会議で採決が行われ、自民、公明両党と次世代の党などの賛成多数で可決、成立した。

今国会の会期末である27日まで、1週間以上残しての採決となったが、19日から大型連休に突入することもあり、与党はその前に採決を行いたいとしていた。

民主党は安倍内閣の不信任案を衆院本会議に提出したが、与党の反対多数で否決。参院本会議で平和安全法制特別委員会の鴻池祥肇委員長(自民)への問責決議案が与党の反対多数で否決された。与党は延会手続きを取り、19日午前0時10分に参院本会議を再会。各党討論の持ち時間を15分とする動議を可決し、民主、自民、維新、公明、共産の討論を経て法案の採決に入った。

安全保障関連法案に反対し、国会前に集まった人たち=18日午後、東京・霞が関

■SEALDs 奥田愛基さん「民主主義は終わらない」

国会前には法案の採決に反対する人々が集まり、「戦争法案、絶対廃案」「安倍は辞めろ」「野党は牛歩」などとシュプレヒコールをあげた。主催者によると、午後7時現在の参加者は約4万人以上。警察関係者の話では、午後8時の時点で1万1千人だった。

作家の落合恵子さんはデモの参加者に対し、「今日から新しい戦いが始まることを心に刻みましょう」として、次のように語った。

「私たちの民主主義を奪うものたちに、心から今、戦いますの気持ちを広げていきましょう。忘れないで下さい。私たちの父や母や、そのまた父や母が、一生懸命、育ててきた民主主義なのです。一部のあいつらのために、踏み潰されてたまるもんか。

政権与党はもとより、次世代、元気、改革のすべての議員を落としましょう。あいつらが全てを破壊した。民主主義のテロリストなんだ。あいつらを越えていこう。そして誰も犠牲にしない社会をつくっていこう。今日から新しい戦いが始まるぞ」

落合恵子さん

また、法案に反対する学生団体「SEALDs」の奥田愛基さんは、5月から毎週、国会前に立って繰り返し話してきたという内容を改めて紹介。「憲法違反で政策的にもめちゃくちゃなこの法案は、廃案しかない。そして、どんなことがあっても、民主主義は終わんないんだ。主権在民という言葉が信じられるんだったら、もう一回、何かできるでしょう? 絶対あきらめねーぞ!」と語った。

SEALDsのメンバー

■小熊英二さん「何の始まりかは、私たちが決めていかなければいけないこと」

慶応大学教授で歴史社会学者の小熊英二さんは、この日にアメリカ人の友人から受け取ったメールの内容をスピーチ。「アメリカでもデモはよくあるが、日本の人々のいきいきした表情をみて、これは何かの終わりではない、何かの始まりなのだと思った」と書かれていたと話した。

このメールに対して小熊さんは、「確かに何かの始まりだろう。しかし、何の始まりなのか。それは、日本に生きている私たちが決めなければいけないことだ」と返答したとしたうえで、震災前には社会運動が起きるなんて思われていなかった日本は、変わったと強調した。

「国会の周辺が人で埋まるなんて、日本ではありえないことだと思われていたし、自分たちも思っていた。

しかし、確実に日本社会は変わりました。その変化は決して、黙ったまま自然に起きたのではない。ひとりひとりが動いて、声を上げて変わった。自分が動くことによって、初めて変わった。自分が動かないと変わらないと、ひとりひとりが学んだ。

私たちは今、始まりの中にいます。何の始まりかは、私たちが決めていかなければいけないことです。これからプラスの可能性も、マイナスの可能性にも動く。少しでもプラスの可能性の方にいくよう、努力してつくっていなければなりません。

民主主義って何だ? (これだ)

民主主義って何だ? (これだ)

民主主義って何だ? (これだ)

今、自分がおっしゃったことを、みなさん忘れないで下さい」

小熊英二さん

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