「まるでナッツ姫」 カジノ・ディズニーに巨額流用「文理佐藤学園」学園長が辞任

埼玉県狭山市の学校法人「文理佐藤学園」学園長で、西武学園文理小学校の佐藤仁美校長(44)が、出張名目でカジノやミュージカル、ディズニーランドを訪れ、学園の経費から不正流用していた。

埼玉県狭山市の学校法人「文理佐藤学園」学園長で、西武学園文理小学校の佐藤仁美校長(44)が、2012年から2015年にかけて、出張名目でカジノやミュージカル、ディズニーランドを訪れ、学園の経費から不正流用していた。テレビ朝日は、使途不明金が1600万円近いと伝えている。

産経ニュースによると、佐藤氏は9月3日の臨時理事会に、役職を辞任する意向を文書で提出した。

疑惑は毎日新聞が2日に報じて明るみに出た。

毎日新聞が入手した関係資料によると、同校は毎年、修学旅行で5年生が英国を約2週間、6年生が米国を約1週間訪れている。仁美氏は14年の米国への修学旅行に同行した際、34日間にわたって渡米した。正規日程の前後に私的に「ディズニーワールド」など遊園地やラスベガスのカジノ、サンフランシスコの「ヨセミテ国立公園」などを訪れていた。(中略)今年2月には「研修先の開拓」名目で単身渡米し、約600万円をかけて23日間の行程でミュージカル鑑賞などをしていた。

私的流用:埼玉の学園長、修学旅行で1000万円 - 毎日新聞より 2015/09/02 09:30)

学園は指摘を受けて外部理事による調査委員会を設置したが、日本テレビによると佐藤氏は8月から体調不良を理由に調査に応じず、学校にも出勤していなかった。

佐藤仁美氏は創業者・佐藤英樹理事長(80)の娘。2009年4月に学校法人の学園長となり、2010年4月から西武学園文理小学校の校長を務める

「尾木ママ」の愛称で知られる教育評論家の尾木直樹氏は、「まるで『ナッツ姫?』学校の一族経営は学校の『私物化』招く!?」というタイトルのブログを投稿し、機内での横暴な行動で逮捕・起訴された趙顕娥(チョ・ヒョナ)・前大韓航空副社長にたとえた。

会社と違い

学校は同族経営はやめた方がいい

お金は大半が親から集めた授業料!!

大金の私的流用 だから

あってはならないし

教育破壊そのものですね

両親と一緒に学校経営なんて

気持ちの上でも

私物化に陥るもの

残念ですね

尾木直樹(尾木ママ)オフィシャルブログ「オギ☆ブロ」Powered by Amebaより 2015/09/03 17:33)

「文理佐藤学園」は1974年に設立され、私立西武学園文理小学校(2004年開校)と中学(1993年開校)、高校(1981年開校)のほか、西武文理大学などを経営する学校法人。同校ホームページによると、小学校から高校まで「真のエリートにふさわしい品性と豊かな知性・教養、自由と規律の精神を培うことを教育の理念」とし、小学校からイギリスやアメリカでの海外研修を実施するなど、英語教育に力を入れているという。

【UPDATE】

学校法人「文理佐藤学園」の佐藤英樹理事長(80)は9月4日に記者会見し、佐藤仁美氏(44)が2012~2015年に計9回、海外出張し、旅費や通訳費など計7154万円を支出したが、使途が不明朗など総額約1482万円の不適切な支出があったとして謝罪した。仁美氏はすべての役職の辞任届を提出した。「理事長の長女だから見逃されてきたのか」との質問に、調査委で事務作業をした職員は「おおむねそういうことだ」と語った

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