7月の世界の平均気温は16.61度と、1998年と2010年に観測された前回の世界記録を0.08度上回った。この温度幅は、気温の記録としてはかなり大きい。
気象観測データは135年前の1880年まで遡るが、気温が高かった上位10の月間平均気温のうち、9つは2005年以降に観測された。
インターネットメディア「Mashable」によると、確認できるデータは150年分しかないが、木の年輪・氷床コア・サンゴの構造が、地球が少なくとも過去4000年間で最も暑いことを示している。
2015年の7カ月間は、1月から7月の期間として記録上最も暑い。AP通信によると、NOAAの気象学者ジェイク・クラウチ氏は「2015年は観測史上最も暑い年となり、2014年の記録を破る可能性が高い」と 述べた。
クラウチ氏はまた、太平洋で発生しつつある「ゴジラ・エルニーニョ」が原因で気温が急上昇するかもしれないと言った。ゴジラ・エルニーニョは赤道地域で発生する大規模なエルニーニョ現象(海面水温が高くなる現象)で、特に冬のアメリカなど世界中の天候に影響を与えると話した。研究グループは、この現象を「観測史上3番目か4番目以内に入る激しい天気事象」になり得ると警告している。
気象学者のマイケル・マン氏は、こうした前例のない深刻な地球温暖化について、人類が気候の変化に直接影響を与えていることは明らかだと指摘した。
マン氏は2015年1月、2014年が観測史上最も暑い年であったと公表された後、ハフポストUS版に「少なくとも今は過去1000年間の中でもこの数十年間は圧倒的に気温が高くなっています。化石燃料による温室効果ガスのレベルの上昇がなければ、ここまで高くなっていなかったでしょう」と語った。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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