百田尚樹氏「あらためて、沖縄の2つの新聞はクズやと思った」

作家の百田尚樹氏が8月7日、「改めて沖縄の2つの新聞はクズやなぁと思いました」などと発言した。

作家の百田尚樹氏が8月7日、都内で行われた集会に出席し「改めて沖縄の2つの新聞はクズやなぁと思いました」などと発言した。

百田氏が出席したのは「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民の会」の集会。6月下旬の自民党の勉強会で百田氏が「沖縄の2つの新聞は潰さないといけない」などと発言した問題を、あらためて考えるという趣旨で開催された。櫻井よしこ氏やケント・ギルバート氏、すぎやまこういち氏らが呼びかけ人となっている。

百田氏は、自民の勉強会で沖縄の2紙について触れたのは「ほんの少しだけだ」として、実際に話した内容を、次のように紹介した。

「(沖縄の話をふられて)いやあむつかしいですねぇ。いやあ私も沖縄は、あの2つの新聞社が、めっちゃ頭にきてねえ。僕ねえ、琉球タイムスでしたかねぇ、一回、記事で大きい見出しにとられてねぇ、『百田尚樹、また暴言』て。『また暴言』はないだろうと。本当にもう、あの2つの新聞社は、あの2つの新聞社に私は目の敵にされているのですけれども。まあ、ほんまに、あの沖縄の2つの新聞社は、本当は潰さなアカンのですけれども」

百田氏は、勉強会で述べたのはこれだけだとして、その後、沖縄2紙をどうするかなどは話さなかったにもかかわらず、翌日から新聞などが一斉に「百田が言論弾圧」などと報じたと首を傾げた。

さらに百田氏は、「言論弾圧の意味を解ってるのか」と発言。「言論弾圧というのは、国家権力あるいは公的な権力を持って、言論を弾圧あるいは封鎖すること、あるいは暴力団体、暴力的な組織で持って言論を封鎖することだ」として、次のように訴えた。

「一民間人が、どこで何を言おうと言論弾圧でもなんでもない。僕がね、例えば『沖縄の新聞、潰れろ』『朝日新聞潰れろ』『毎日新聞潰れろ』あるいは、『安倍政権潰れろ』『民主党、潰れろ』『社民党死ね』といったところで、これは、私の自由なんですよ。人権を侵害するということとは別の問題。憲法21条でも言論の自由が認められている」

百田氏は、自分自身には沖縄2紙を潰せるような力はなく、また、公的な立場にもいない作家の一人だと主張。「確かに、朝日新聞は潰れてほしいと思っています。沖縄の2つの新聞も、潰れてほしいと思っています。でも、思うのは勝手ですからね。僕は普段でも、『あいつ死んでほしい』という人はたくさんいます」として、問題がないとする考えを述べた。

また百田氏は、沖縄の2紙に関しては、直接名指ししたこともあるので自身の発言に怒るのはわかるとしながらも、他社も一斉に報じたことについて疑問を呈し、「(報道のされ方を)見ていてこれは、集団的自衛権の行使だと思った」と述べた。

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