新国立競技場の建設をめぐる問題で、毎日新聞は8月7日、日本スポーツ振興センター(JSC)が、設計会社が提示していた見積額を無視したり、議事録を一部削除して情報公開していたと報じた。
新国立競技場の建設予算は当初1300億円とされていたが、コンペで選んだ案のまま建てると3000億円かかることがわかり、2014年、修正して1625億円に縮小。2015年になってさらに2520億円と膨れ上がり、批判を受けて白紙撤回された。
毎日新聞は、2014年の修正案の時点で実は3000億円が設計会社から試算されていたが、それを過小に見積もったという。
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関係者によると、昨年1月から本格化した基本設計の作業で、設計会社側は概算工事費を約3000億円と試算した。
しかし、JSCは「国家プロジェクトだから予算は後で何とかなる」と取り合わなかった。
JSCは1625億円を「13年7月時点の単価。消費税5%」の条件で試算した。さらに実際には調達できないような資材単価を用いるなどして概算工事費を過少に見積もったという。
(JSC:新国立工事費、「3000億円」設計会社提示無視 - 毎日新聞 2015/08/07 10:00)
デザインコンペの優勝者が報告された、2012年11月15日の第3回有識者会議で、黒塗りなしの議事録にはあった森喜朗首相の以下の発言が、黒塗りありでは削除されている。
「神宮のところに宇宙から何かがおりてきた感じだ。ほんとうにマッチするのかな。次の入選作も、神宮の森にカキフライのフライのないカキか、生ガキがいるっていう感じ」
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