尾木ママ「戦争に行くのは嫌だは当たり前。議員やめて」武藤貴也・衆院議員に反論

武藤貴也・衆院議員がSEALDsを「『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考え」とツイートした問題で、尾木ママが反論した。

自民党の武藤貴也・衆院議員(36)が安保法案に反対する学生グループSEALDsについて「『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考え」とツイートした問題で、“尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏(68)が8月4日早朝、公式ブログで反論した。尾木ママは「戦争に行くのは嫌だは当たり前!!」とした上で、それを批判する議員について、「戦前と間違えているのでしょうか!? 恥ずかしいー 議員もやめて欲しい」と書き込んだ。

武藤氏は「利己的考え」とツイートした根拠について、2日に公式ブログで1959年の砂川裁判をあげて説明した。

武藤氏は、当時の最高裁判所長官・田中耕太郎氏が「自国の防衛を全然考慮しない態度はもちろん、これだけを考えて他の国々の防衛に熱意と関心とをもたない態度も、憲法前文にいわゆる『自国のことのみに専念』する国家的利己主義であって、真の平和主義に忠実なものとはいえない」と述べたことを紹介。

「誰もが戦争に行きたくないし、戦争が起こって欲しいなどと考えている人はいないと思います。しかし他国が侵略してきた時は、嫌でも自国を守るために戦わなければならないし、また世界中の各国が平和を願い努力している現代において、日本だけがそれにかかわらない利己的態度をとり続けることは、地球上に存在する国家としての責任放棄に他ならないと私は考えます」と持論を展開し、「世界中が助け合って平和を構築しようと努力している中に参加することは、もはや日本に課せられた義務であり、正義の要請だと私は考えます」と主張した。

一方、尾木ママは4日午後にもブログを更新し、「国会議員には憲法守る義務が課せられていますよ!!」(原文ママ)と指摘。憲法の3原則のなかに、「戦争放棄の平和主義」が含まれていることをあげ、「不安煽り立てる手法は戦争前夜の戦争大好き権力者の手法の典型」と、痛烈に批判した。

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