制服向上委員会の脱原発ソング、ニコニコ生放送は音声流さず(動画)

会見冒頭では、脱原発ソングである「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」を国内外の記者団に披露した。しかし、インターネット放送局「ニコニコ生放送」の公式中継では、この部分だけ音声がカットされた。

女性アイドルグループの「制服向上委員会」が7月28日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開いた。制服向上委員会は政治性の強いメッセージソングを歌う異色のグループとして有名。6月には神奈川県大和市のイベントで自民党を批判する歌を披露したことで、同市が後援を取り消す事態にも発展した。

この会見冒頭では、脱原発ソングである「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」を国内外の記者団に披露した。しかし、インターネット放送局「ニコニコ生放送」の公式中継では、この部分だけ音声がカットされた。「諸事情により、パフォーマンス中は音声を切っております」とのテロップが表示されていた。

ニコニコ生放送より

記者の一人から「ニコニコ生放送で、音声が流れなかったことをどう思うか?」と聞かれたメンバーは、「音声が流れていなかったことを今知りました。自主規制なのか別の理由があるのか知りたいです」(卒業生で名誉会長の橋本美香さん)「もし音声が流れていたら、動画の前の方々にも、もっと伝わったのかなと思います」(斎藤乃愛さん)と戸惑った様子だった。

メッセージ性の強い歌詞のため「自主規制か?」との観測も流れたが、ニコニコ生放送の中継担当者は「今回の会見で、歌を披露するという情報が入ったのが直前だった。そのため、生放送で音声を流すことが著作権的にOKかどうかの確認ができなかった」と説明している。

■「メッセージのない曲はない」

メッセージ性の強い歌詞の歌をレパートリーにしている理由を問われると、メンバーの斎藤乃愛さんからは、以下のように話した。

「私たちは思っていることを歌詞にして歌っているんですけれど、歌詞にメッセージがない曲ってないと思うんです。なので、こういうふうに歌詞としてメッセージを歌うことで批判されることが多い日本は、やはりおかしいと思います。アメリカとかでは、政治に関して強いメッセージも批判されることは少ないと思うので、日本も見習ってほしいと思います」

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