文部科学省は7月28日、新国立競技場建設の担当者だった久保公人スポーツ・青少年局長(58)が辞職し、後任に高橋道和内閣官房教育再生実行会議担当室長(54)を充てる人事を発表した。47NEWSなどが伝えた。
同省は辞職について「自己都合」と説明しているが、久保氏は定年まで1年半以上残しており、建設計画の白紙撤回に伴う事実上の更迭との見方もある。
人事は8月4日付。旧文部省出身の山中伸一事務次官(61)が退任し、後任に旧科学技術庁出身の土屋定之文部科学審議官(62)が昇格する。
(新国立の担当局長交代へ、文科省 計画白紙で事実上の更迭か - 47NEWS 2015/07/28 09:01)
下村博文文部科学相は28日の閣議後の記者会見で、「定期の人事異動で、総合的に判断した」と述べ、更迭人事かどうか明言を避けた。
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新国立競技場の建設をめぐり、舛添要一・東京都知事は23日にTwitterで、文科省の担当局長の更迭を求め、それができない場合は下村文科相が自ら辞任することを要求していた。
また、野党は「下村文科相は辞任すべきで、辞めないなら安倍晋三首相が解任すべきだ」(松沢成文次世代の党幹事長)などと辞任圧力を強めている。
一方、下村文科相は24日の閣議後の記者会見で、旧計画を検証する第三者委員会を設置し、9月中旬までに中間報告を求めることを表明。「責任問題を含めて議論を」と述べた。
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