ガーナ人の父を持つ16歳のサニブラウン・ハキーム(東京・城西高)が7月19日、コロンビアで行われた陸上の世界ユース選手権の男子200メートルで20秒34をマークして優勝し、100メートルとの2冠を達成した。8月に開かれる世界選手権の参加標準記録である20秒50を上回り、代表入りが確実となった。時事ドットコムなどが伝えた。
サニブラウンの記録はユースとしてはウサイン・ボルト(ジャマイカ)の20秒13に次ぐ歴代2位。ボルトがマークした大会記録(20秒40)は更新した。桐生祥秀(東洋大)の持つ20秒41の日本高校記録も塗り替えた。
(時事ドットコム:16歳サニブラウン、世界陸上有力=200でボルトの大会記録更新-世界ユース 2015/07/20 09:57)
15日の男子100メートルでは自己最高で大会新記録の10秒28をマークして優勝し、この種目で日本勢初制覇を果たした。
サニブラウンは、ガーナ人の父と、短距離で高校総体に出た日本人の母を持つ。187センチ、74キロ。
小学3年まではサッカーでFWだったが、母に「団体競技に向いてない」と言われて陸上に転向。ウオーミングアップから試合への流れの中で緊張感が高まることが苦手で、「最初は嫌々やっていた」とサニブラウンは苦笑いで振り返る。
(サニブラウン ボルト超えで2冠!史上最年少代表入り確実 ― スポニチ 2015/07/19 05:30)
世界選手権が開幕する8月22日を16歳169日で迎えるサニブラウンは、出場すれば男女通じて日本最年少記録になる。2020年の東京オリンピックに向けた日本陸連の育成プロジェクト「ダイヤモンドアスリート」の一員でもあり、今後の活躍が注目される。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー