「日本のアイドルグループ」の概念を根底から覆す3人組が登場した。その名も「LADY BABY」だ。
LADY BABYの曲はJポップとヘビーメタルのミックスだが、彼らの存在を際立たせているのは音楽よりむしろルックスだ。
一般的な日本のアイドルグループは、数人(時には数ダース)の「カワイイ」女の子たちがポップな衣装を着て、元気いっぱい歌って踊る。LADY BABYの場合、3人のメンバーのうち2人は正統派のアイドルだ。しかし3人目の違和感がハンパない。衣装こそアイドル風だが、濃いあごひげを生やした立派な体格の男性なのだ。
このメンバーの名前は「レディ・ビアード」。オーストラリア出身の女装シンガー兼プロレスラーで、2013年から日本を拠点にして活動している。日本を紹介するサイト「Tokyo Desu」の2014年3月のインタビューでレディ・ビアードは、自分の音楽スタイルを「カワイイコア」と表現し、自らのパフォーマンスについてこう語っている。
「Jポップをヘビメタ風に歌うパフォーマンスは、私のカワイイJポップとヘビメタへの愛のコンビネーションです。ルックスや動きも、できるだけカワイクに見えるように努めています」
LADY BABYは2015年4月に、レディ・ビアード、金子理恵(17歳)、黒宮れい(14歳)の3人で結成されたユニットだ。7月には初のミュージックビデオ「ニッポン饅頭」をリリースした。
「ニッポン饅頭」は軽快なテンポで日本文化を紹介する曲だ。7月4日にYouTubeで公開されたあと、7月21日現在で再生回数が470万回を超えている。「字幕」ボタンを押すと英語歌詞も見ることができる。
LADY BABYのことをもっと知りたい人には、グループのYouTubeチャンネルがおすすめだ。また、カワイイとメタルをミックスした3人組アイドルの元祖といえば、2010年11月に結成された「BABY METAL」も見逃せない。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:水書健司/ガリレオ]
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