語られていない重大な問題を伝える、写真の力を見せつける新しいキャンペーンが始まった。
ナショナルジオグラフィックが #EndPovertyのハッシュタグで、貧困を象徴するような写真を投稿するようにユーザーに呼びかけている。このキャンペーンに参加するためには、ナショナルジオグラフィックの写真コミュニティに登録し、撮影した写真にハッシュタグを付けてアップロードする必要がある。プロジェクトが大きくなるにつれ、スライドショーのように写真が増えていった。
ナショナルジオグラフィックのサイトには「写真の力は強い。さまざまな問題に目を向けさせてくれる」と書かれている。「貧困に苦しむ人も救えるかもしれない」
これまでに、小さい女の子がメキシコのチョルーラの花畑で笑いながら遊んでいるモノクロの写真などが投稿された。インド人男性が黄色のカレーを巨大な鍋からすくい、プラスチックのバケツに入れている写真などもある。
このキャンペーンは、きれいな水や教育なども満足に行き届かない、厳しい貧困の中に生きる人たちに対する意識を高めている。
国連によると、ここ20年で1日1.25ドル(約155円)以下で暮らす「極度の貧困」は大幅に少なくなっているという。2015年の国連ミレニアム開発目標の報告によると、1990年には世界中で19億人もの人が「極度の貧困」状態に置かれていたが、2015年にはその半分以下、8億3600万人ほどに減少している。
「ミレニアム開発目標は10億人以上もの厳しい貧困の中にいる人たちを救い、飢餓に対する大きな抑止力となりました」と、潘基文国連事務総長は声明で述べている。「26億人以上もの人がよりきれいな水を飲めるようになり、これまで以上に女性が学校に行けるようになりました」
#EndPovertyの写真をいくつか紹介しよう。7月8日に始まったこの企画は22日まで開催される。
労働者と仕事場
機織り工
こぼれる籾殻
玉ねぎの収穫
水汲み
毛皮の乾燥
手伝い
カルカッタの花市場の朝
ナショナルジオグラフィックは世界銀行グループとの提携で今回の企画を実施した。選ばれた写真はワシントンD.C.の世界銀行本部で展示される。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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