作家の百田尚樹氏が自民党の勉強会で「沖縄の二つの新聞社はつぶさなあかん」などと発言した問題で、百田氏は6月27日、自らのTwitterで、言論弾圧には断固反対との姿勢を示す一方、「炎上ついでに言っておくか。私が本当につぶれてほしいと思っているのは、朝日新聞と毎日新聞と東京新聞です」などと持論を展開した。
百田氏はまた、自らの発言について26日、自身のFacebookでも「私的な集まりで軽口で言ったにすぎない」などと釈明した。
この問題について、松井一郎・大阪府知事(維新の党顧問)は26日、百田氏の自民党議員の勉強会での発言について、「(メディアに)『圧力をかけよ』と言ったのは自民党。自民党をたたくのはいいが、講師として行った百田さんにも表現と言論の自由はある」と擁護した。朝日新聞デジタルが報じた。
さらに「ここぞとばかりに復讐(ふくしゅう)だな。朝日(新聞)と毎日(新聞)は、百田さんの表現と言論の自由を奪っているのではないか。圧力をかけて」などと、発言についての報道にも疑問を呈した。大阪府庁で記者団に語った。
(「百田さんにも言論の自由ある」 松井一郎・大阪府知事:朝日新聞デジタル 2015/06/27 00:05)
一方、沖縄タイムスと琉球新報は26日、両社編集局長の連名で共同の抗議声明を発表した。
声明は「政権の意に沿わない報道は許さないという言論弾圧の発想そのもので、民主主義の根幹である表現の自由、報道の自由を否定する暴論にほかならない」と指弾。また、自民党議員からも両社への批判が出ていたとした上で、「経緯も含め、看過できるものではない」と強調した。
(時事ドットコム:百田氏発言「極めて危険」=沖縄2紙が抗議声明 2015/06/26 20:49)
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