葬儀は近親者で営んだという。28日に社葬を営む。
和歌山電鉄は、赤字を理由に2006年4月に南海電鉄から分離されたローカル線。「たま」は元々、無人駅の貴志駅の隣で、売店を委託されていた「小山商店」の小山利子さんが飼っていた。人なつっこい性格で、乗客ら訪れる人にかわいがられているのを、和歌山電鉄の小嶋光信社長が目をつけ、2007年1月5日に「駅長」に任命した。給料は長寿のお守りと1年分のキャットフードだった。
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新聞やテレビで大きく取り上げられ、「たま」見たさに貴志駅を訪れる人が急増。減少を続けていた乗客数は上昇に転じ、DVDや写真集などのオリジナルグッズも人気となり、赤字経営の和歌山電鉄の経営改善に大きく貢献した。功績を認められ、2008年1月には「スーパー駅長」、2010年1月に執行役員、2013年1月に「社長代理」に就任。猫としては異例の出世を果たした。
2009年3月からは、車両にすべて猫をあしらった「たま電車」が運行開始。無人駅だった貴志駅は2010年8月、約1億円をかけて猫の顔をあしらった新駅舎に建て替えられ、「駅長室」も設けられた。2011年には大韓航空のCMにも登場し、2014年には和歌山市の外国人宿泊客が倍増するなど、世界的にも人気を集めていた。
4月29日に16歳の誕生日を祝うイベントが開かれたが、5月19日から鼻炎のため療養中だった。
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