アプリ開発を手がけるアメリカの「Verdant Labs社」が、職業で支持政党を予測できるかを調べたところ、とても興味深い結果が出た。
たとえば、エンターテイメント業界のほぼ全員が民主党支持者であるのに対し、外科医の大半が共和党支持者だった。
職業と支持政党の関係を分析するにあたってVerdant Labs社が使ったのは、選挙資金を監督する連邦選挙委員会が公開しているデータだ。
Verdant Labs社は、データの中から政党に寄付をした人の職業と、寄付した先の政党を調べ、以下の公式に当てはめた。
職業に占める民主党の割合(%)=民主党に寄付をした人の数 / 寄付をした人の総数
この分析の結果、職業によって以下の通り民主党と共和党の支持者が分かれることが分かった。円グラフの中の青色が民主党支持者、赤色が共和党支持者を表している。
(左側は民主党支持者が多い職業。上から)環境保護活動家・客室乗務員・バーテンダー・図書館司書・タクシー運転手・ホテルの経営者・女性の議長・小児科医・彫刻家・フラワーデザイナー・ヨガインストラクター・建築家・書店員・エピスコパル教会の牧師・大工・助産師・国立公園管理官・庭師・シェフ・コメディアン・プロのポーカープレーヤー・労働組合主催者・環境科学者・精神科医 (右側は共和党支持者が多い職業。上から)石油企業の従業員・パイロット・ビール卸売業者・林業従事者・トラックドライバー・モーテル経営者・男性の議長・泌尿器科医・形成外科医・害虫駆除業者・自動車販売員・保安官・農家・酪農家・トーク番組の司会者・保険外交員・経営者・石油地質学者・神経外科医
Verdant Labs社の創設者であるマーク・エドモンド氏は、職業によって支持政党が極端に分かれる傾向があることに驚いたという。
しかも、似たような職業でも支持政党が分かれた。航空管制官や客室乗務員は民主党支持が多く、パイロットは共和党支持者が多かった。トラック運転手はタクシー運転手に比べて共和党支持者が約12倍多く、検事は、公選弁護人と比べて共和党支持者が約17倍多かった。さらに、経済学の教授は、英語の教授に比べて共和党支持者が約7倍だった。
一方で、予想を裏切らない結果になった職業もある。「炭坑労働者は右寄りで、環境保護主義者は左寄りだとイメージを持たれがちですが、それが数値で裏付けられました」とエドモンド氏は語っている。
Verdant Labs社は、赤ちゃんの名前について調べることができるアプリ「Nametrix」も提供している。このアプリを使うと、ある名前の人が多い職業や、所属政党などの傾向もわかるという。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:佐藤卓/ガリレオ]
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