戦後初の国産旅客機「YS-11」が5月27日、民間機としては約9年ぶりに日本の空を飛び立った。
この機体は、国土交通省が6機所有していたうちの最後の1機。2014年12月に一般競争入札があり、応札した3社のうち約223万円を提示した大阪府八尾市の航空機整備会社「エアロラボ・インターナショナル」が最高額で落札した。機体の登録が抹消されていたが、エアロラボがネットで寄付を募り、整備して再登録した。
2009年と2010年に売却しようとしたが買い手がなく、2014年も不調に終わればスクラップになる可能性があった。
YS-11は1962年に初飛行した双発プロペラ機で、2007年には日本機械学会が「機械遺産」に認定した。国内の民間機は2006年に引退。海上自衛隊の輸送機2機も2014年末に引退したが、航空自衛隊では輸送機として13機が使われている。エアロラボの担当者はYS-11を「今後は航空祭などでの展示飛行を検討していきたい」と意欲を見せている。
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