中国文化省は4月23日、葬儀のパフォーマンスでストリップショーを行うことを禁ずる声明を発表した。ショーは葬儀の参列者を増やす目的で行われているとされるが、声明は、葬儀でストリップショーを行うことについて、エンターテイメントビジネスの文化的価値観を歪め、未開であると指摘している。声明で挙げられた中国北部の河北省と、東部の江蘇省の2つの葬儀の例では、ストリップショーが行われた葬儀の主催者や、パフォーマーが処罰された。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、河北省北部の邯鄲市で行われた葬儀の写真には、子供も含めた葬儀の参列者たちが見つめる中、ダンサーがブラジャーを外す様子が写っていたとされる。中国では葬儀の参列者が多いと、死者はあの世で幸福になれると考えられており、「ストリッパーを呼ばないと、(葬儀に)誰も来なくなる」と考える人もいると、同記事は紹介した。
南方日報は3月23日に河北省の葬式の様子を報じた
ストリップショーが行われた葬儀に参列した一人はCNNのインタビューに対し、ストリップショーが行われた村の葬儀では、このようなパフォーマンスはしばらくの間行われているとした上で、「村の人々は(ストリップが行われることに)ショックを受けたり、おかしいと思ったりはせず、慣れている」と述べた。さらに村には「禁止されたら、他に何を見ればいいんだ」という人もいたという。
なお、葬儀にストリップショーが開催されるのは、中国に限った話ではない。似たようなパフォーマンスは台湾でも人気で、「ナショナル・ジオグラフィック」が2012年に放送したドキュメンタリーでは、ピンヒールの靴とミニスカートをはいた女性たちが墓のそばで踊っていた。AFPも2012年、動画で、台湾の葬儀の様子を紹介している。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー