チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世(79)が4月10日にTwitterに投稿したコメントが話題だ。ダライ・ラマはこの日、学校教育について「暴力は問題解決の役に立たないことを、学校で若い人々に教えるのは大切なことだ」とコメント。11日午後7時半現在で、5000回以上、リツイートされている。
ダライ・ラマの公式ホームページによると、ダライ・ラマは、聴衆の質問に答え、暴力や武力は、必ず予期せぬ結果をまねき、何かの解決策になることはほとんどないと主張。もし子供たちが、対話で物事を解決することに慣れるように育ったならば、より良い社会になるだろうと説いた。
この日、ダライ・ラマは「今後の困難な時代に立ち向かうには、何が必要か」と問われ、地球上の7分の1の人が無宗教の状態だとした上で、宗教とは別に「愛」や「愛情」といった感情を呼び起こすような方法が必要だと述べた。すべての人は、たとえテロリストになるような人であっても、最初は誰もが母親から愛情が注がれるが、大人になるとともに「愛情」などの感情が減少するとして、一般的な教育システムに、宗教的ではなく普遍的な内容の倫理の授業を取り入れているインドの事例を紹介した。
また、倫理的に困難な問題や感情には、どう立ち向かうべきかとの質問には、破壊的な感情を少なくするためには、建設的な感情を強くする必要があると答えた。怒りに対抗するために、私たちは愛と思いやりを養う必要があるのだという。理性や常識ももちろん必要だが、より深い慈悲は内面の強さから生まれるのだとした。
この日、ダライ・ラマは「医学の進歩と死生観」というテーマで講演。16万6000人がオンラインなどで視聴したという。
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