音楽プロデューサーのつんく♂さん(46)が4月4日、母校の近畿大学で開かれた入学式にゲストとして登場し、がんの治療のため声帯を摘出して声を失ったことを明かした。つんく♂さんが声を発することはなく、スクリーンにお祝いのメッセージが流されたという。
スポニチによると、メッセージには「なぜ、今、私は声に出して祝辞を読み上げることができないのか…それは、私が声帯を摘出したからです。去年から喉の治療をしてきていましたが、結果的に癌が治りきらず、摘出するより他なかったから一番大事にしてきた声を捨て、生きる道を選びました」と、衝撃の告白が書かれていたという。
つんく♂さんは2014年3月、喉頭がんを公表し治療に専念。約半年間の放射線治療などを経て、9月25日にがんの「完全寛解」を報告したが再発が見つかり、10月に喉頭がんの手術を受けていた。祝辞メッセージでは「また振り出しです」と、悔しさをにじませながらも、自身の決意とともに、新入生への励ましの言葉も添えられていたという。
私も声を失って歩き始めたばかりの1回生。
皆さんと一緒です。
こんな私だから出来る事。
こんな私にしか出来ない事。
そんな事をこれから考えながら生きていこうと思います。
皆さんもあなただから出来る事。
あなたにしか出来ない事。
それを追求すれば、学歴でもない、成績でもない、
あなたの代わりでは無理なんだ という人生が待っていると思います。
(「後悔しても意味がない」 声帯摘出のつんく♂さん:朝日新聞デジタルより 2015/04/04 14:03)
入学式の後、つんく♂さんは自身のブログを更新。1月半ばからキックボクシングを始めたことや、現在の心境を綴った本を執筆中であることなどを伝えた。そして、改めて近畿大学だけでなく全国の新入生、そして新社会人へ向けて、つんく♂さん流のメッセージを記した。
「お互いファイト!」
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー
喉頭がん