松本人志さん、中国によるお笑いパクリ疑惑に「さも自分たちがつくったように演られるのは悔しい」

松本人志さんが、中国国営テレビによるアンジャッシュのお笑いコント盗作疑惑について「悔しい」と持論を述べた。
TORONTO, ON - SEPTEMBER 12: Director Hitoshi Matsumoto attends the premiere of 'R100' at Ryerson Theatre on September 12, 2013 in Toronto, Canada. (Photo by Jemal Countess/Getty Images)
TORONTO, ON - SEPTEMBER 12: Director Hitoshi Matsumoto attends the premiere of 'R100' at Ryerson Theatre on September 12, 2013 in Toronto, Canada. (Photo by Jemal Countess/Getty Images)
Jemal Countess via Getty Images

タレントの松本人志さん(51)が、3月22日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」に出演し、中国国営テレビによるお笑いコント盗作疑惑について「悔しい」と持論を述べた。

中国国営テレビが2月18日、日本の紅白歌合戦にあたる春節(旧正月)の恒例番組「春節聯歓晩会」で、日本のお笑いコンビ「アンジャッシュ」のネタと設定や展開が似ているコントが放送され、盗作疑惑が出ていたとされるもの。ワイドナショーによると、春節聯歓晩会では2012年にもアンジャッシュの別のコント作品の盗作疑惑があったことから、中国国内から「恥知らず」、「何でいつもこのコンビ?」などの声が出ていたという。

番組の司会を務める東野幸治さんは、このニュースに対するアンジャッシュのメンバー・児嶋一哉さんのコメントを紹介。これを機に中国進出や、DVDの販売なども考えたというが、手続きなどがややこしいことから、問題にしないことにしているとのことだった。

アンジャッシュの盗作疑惑と関連し、ダウンタウンのこれまでのコントが、以降のお笑い芸人らに多大な影響を与えていることについて意見を求められた松本さんは、「細かいことを言うと、(盗作と思えるものも)あるよ。あるけれども、それは言わんなぁ。それを言い出したら、お笑いをやめちゃおうぜということになってしまう」とコメント。気がついていても言わないとの考えを示した。

一方で、国境を超えて盗作されることについては、不快感を表し、「国内で盛り上がる分については嬉しかったりしたけれども、全然関係ない国で、まるでさも自分たちがつくったように演られるのは悔しい」と述べた。

番組によると、お笑いコントは、「ベルヌ条約」という文化的および美術的著作物の保護に関する条約で国際的に著作権が守られている。2013年3月時点で166カ国が加盟しており、中国もその一つだとされているが、同国内では模倣に対する厳しい体制は取られていないという。

この状況に、松本さんは「“笑い”は無理。“笑い”は、縛れないよ。『これが、俺のんや、これが、誰のんや』とやりだしたら、どんどん笑えなくなるから一番あかん。絶対無理やし、やる必要もないし、やってはいけない。揉めてることが面白くもなんともないもんね」と話した。

東野さんの「中国の人にも、ある程度モラルを持ってやっていただきたいと」との指摘には、うんと頷いた。

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