【LGBT】名古屋市議選、戸籍は男性の性同一性障害の候補者を女性として受理

名古屋市議選に、戸籍上は男性の性同一性障害者が女性として立候補の意思を示していたことについて、同市選挙管理委員会はこの候補者の性別を女性として受理した。
Twitter / yukichana

4月12日に投開票される名古屋市議選に、戸籍上は男性の性同一性障害者(45)が女性として立候補の意思を示していたことについて、同市選挙管理委員会は3月20日、この候補者の性別を女性として受理した。戸籍と異なる性別での立候補は、同市議選では初めて。朝日新聞などが報じた。

選管は「候補者届出書」には性別記載欄があるが、公職選挙法では立候補の際に性別を記載することは明記されていないとして、「本人の意志を尊重したい」と話している。

(朝日新聞「性同一性障害者 名古屋市選管は女性で受理方針」より 2015/03/21付朝刊より)

この候補者は、政治団体「無所属の会」から立候補する安間優希(あんま・ゆき=45)氏。38歳の時に女性として生きていくことを決めたとしており、東京・渋谷区が制定を検討している「同性パートナーシップ条例」を、名古屋市にも導入することなどを政策として訴えたいとしている。

安間氏はハフポスト日本版の取材に答え、「1年ほど前から市議選への出馬を考えており、2014年秋ごろから立候補について選管と相談してきた。ふだんから女性として生活しているので、女性で届け出をしたいと希望を述べてきた」と話した。議会の男女別議員構成比などでも、自身が女性にカウントされることを希望するという。

自身の立候補について安間氏は、「政治では、多数派の意見が政策に取り入れられることが多いが、マイノリティの人の考え方に共感できる人もいると思う。多様な生き方ができる社会をつくるきっかけになれば」と話した。

【関連記事】

ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています

注目記事