ロシアが南オセチアと同盟条約署名、米EU承認せず
ロシアは18日、グルジアから分離独立を主張する南オセチアと、「同盟と統合に関する条約」に署名した。同条約の下、ロシアと南オセチアの治安機関、軍、関税機関は統合され、今後ロシアが南オセチアの国境を警備する。
グルジア政府はこれについて「併合に向けた動き」だと非難。西側諸国の間では同地域の安定と安全保障に対する脅威となりかねないとの懸念が出ており、米国と欧州連合(EU)は同条約は承認しないと表明した。
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人口約5万人の南オセチアはグルジアからの分離独立を主張。ロシアは2008年のグルジアへの軍事介入後に南オセチア、およびアブハジアの独立を承認しているが、国際的には両地域はグルジアに属すると見なされている。
ロシアのプーチン大統領はモスクワのクレムリンで、南オセチアのティビロフ「大統領」とともに条約に署名。「ロシアと南オセチアの間のパートナーシップ強化に向け、さらに一歩前進した」と述べた。
条約は25年間有効。南オセチアの住民のロシア国籍取得も容易になる。
ロシアはちょうど1年前にウクライナ領のクリミアを併合。西側諸国の間では、ロシアが南オセチアとの条約に署名したことで、ロシアはウクライナ軍と親ロシア派勢力との間で戦闘が続くウクライナ東部も併合に動くのではないかとの懸念が出ている。
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