「筆談ホステス」として知られる斉藤りえさん(31)が2月25日、自身のブログで4月の統一地方選に立候補することを表明した。東京都北区議会選挙に「日本を元気にする会」(松田公太代表)公認候補として出馬するという。斉藤さんは「議会からまず本当の『障がい者へのバリアフリー』が起こること自体にも、大きな意義があるのではないでしょうか」と記している。
スポニチなどによると、斉藤さんは青森市出身。生後間もなく聴力を失いながら、東京・銀座でホステスとして成功。出版した自叙伝「筆談ホステス」(2009年)がベストセラーになり、ドラマ化もされた。現在は、セミナー講師や執筆活動を行なっている。4歳の娘を持つ。
以下、「北区政へ挑戦することを決意いたしました」と題したブログの全文を紹介する。
皆さまにご報告させていただきたいことがあります。
正式な記者会見は明日になりますが一部マスコミ(東スポ)ですでに報道されましたので、発表させて頂きます。
わたくし、斉藤りえは、今度四月の統一地方選、北区政へ挑戦することを決意いたしました。
※日本を元気にする会の公認候補ともなります。
何故、聴覚障がい者、元ホステスが、政治家に?と驚かれる方が多いことと存じております。
障がい者の方々が眠っている能力を開花でき、もっと活躍できるように、そのサポートがしたいとずっと考えておりました。
そんな中、再び知人の議員さんより声をかけて頂き、
(四年前も声をかけて頂きました)
地元北区で活動する同じ歳の都議会議員、おときた駿さんを紹介していただきました。
http://otokitashun.com/blog/daily/6407/
新しい政治と、多様な価値観が認められる社会を創りたいという彼の想いに共感し、私の志すものが政治で活かせるならば、地元北区のためにお役に立てるならと今度こそ、決意いたしました。
私自身は、聴覚障がい者であり、女性であり母親でもあります。
主に「バリアフリー社会」「女性の社会進出」「少子化、育児」に対する政策に取り組みたいと考えております。
現場に近い私だからこそ、私の得意とする認知を広げるという手法で解決していきたいと考え、及ばずながら、その役割を私が担いたいと考えております。
また「耳が聞こえなくては、議会活動ができないのでは?」そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これだけ技術などが進歩した現代において、“聞こえないこと”は必ず乗り越えられると思っております。
例えば、議会に提出する質問状や政策案はパソコンで作ってメールで送れば事足ります。
問題提起もパワーポイントを使って視覚化すれば可能です。有権者への情報発信にはブログやTwitterがあります。
受け入れる議会側に現在、聴覚障害者を前提とした仕組みはありませんので、その変革に最初はご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんが、議会からまず本当の「障がい者へのバリアフリー」が起こること自体にも、大きな意義があるのではないでしょうか。
もっともっと私の想いをたくさんお伝えして行きたいのでまた明日、続きを書きたいと思っております。
皆さまの心の声を聴きながら、皆さまのお力をお借りしながら、ありとあらゆるサポートを可能に出来る環境を目指したいと思っております。
どうぞ、宜しくお願い致します。
斉藤りえ
(北区政へ挑戦することを決意いたしました。|斉藤りえオフィシャルブログより 2015/02/25)
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