安倍首相「なぜあの時、日教組と言ったかというと...」 前原元外相とヤジ第2ラウンド【答弁全文】

安倍首相と前原元外相が「日教組どうするの」ヤジを巡って、再びバトル。安倍首相の答弁は…。
時事通信社

2月20日の予算委員会で、前日に続いて安倍首相と民主党議員の間で、ヤジを巡って激しく言い争う場面があった。

この日、民主党の前原誠司元外相は、安倍首相が19日の予算委員会で答弁席から「日教組どうするの」とヤジを飛ばしたことについて、「答弁席から野次を飛ばすことは、言語同断」と非難。首相に対して猛省を促した。

前原氏はさらに、この非難に対する安倍首相の答弁内容に、「反省していない。素直ではないし、器量が小さい」などと立て続けに指摘。与党席からも「偉そうに」とヤジが飛ばされるなど、一時、議場が騒然となった。以下に、答弁の全文を紹介する。

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前原:昨日もそうですが、国会中、閣僚席からや野次を飛ばされるということ、これは極めて品位に欠ける。また、(首相)ご自身が、自らが答弁席から野次を飛ばされることは、言語同断だと思います。(ヤジ:そうだ) 厳しく反省していただきたい。一言お願いします。

安倍:事実誤認が明らかである場合には、ここで訂正したこともありますが、今後ですね、静かな討論に心がけたいと、与野党お互いにそういう雰囲気を作っていくように私も心がていきたいたいと思います。

(ヤジ:さすが総理だ)

前原:ちょっと反省が足りないんじゃないですか。事実誤認って、昨日、農林水産大臣の(話の)時に、なんで日教組が出てくるんですか。そこで野次を飛ばしたのはは総理自身でしょう?反省をもっとしてもらいたい。しっかりと「自分自身が反省する」ということを言ってもらいたいと言っているんです。もう一言お願いします

安倍:なぜあの時、日教組といったかといえば、日教組は補助金をもらっていて、そして、教育会館というものがあるわけでありますが、教育会館から献金をもらっている議員が民主党にはおられて、それに対する質問をかつてかつて我が党がした時に、「これは別の団体だから関係ない」というのが、当時の民主党の政府としての大臣が答弁した見解であったわけでありますから、それをどう考えるかという指摘をしたところでございます。

前原:全く反省していないですねあなた。昨日は西川さんのいわゆる献金疑惑について玉木議員が質問して、それに対して、あなたはそこ(答弁席)から野次を飛ばしたんですよ。聞かれたらそれを答弁するならわかりますよ。それを開き直って、また答弁する。全然反省が足りないじゃないじゃないですか。反省をしなさいと言っているんですよ。反省をすべきだ。

(ヤジ:偉そうに)

前原:何が「偉そう」だ。この議場で、その答弁席から野次を飛ばすのほうが品位に欠けるじゃないか。しっかり反省をすべきだ。もう一度答弁ください。

安倍:まあいわば、議論の答弁をしている最中に、それを完全に妨害するということについては、お互いに、避けなければいけないわけでありますが、様々な議論の中でお互いに指摘をしあうというのは、議論が白中するなかでですでね。それについても静かな議論を心がけていきたいと思っていると申し上げたわけです。

前原:まあ、反省はしないし、素直ではないし、器量が小さい。まあそれを国民の皆様方に示したと思います。委員長、総理のみならず他の大臣、名前は言いませんよ。多分自分自身だと思っている方もおられると思いますが。答弁席からの野次がひどい。委員長の方から閣僚の方に指摘をしていただきたい。

大島理森委員長:閣僚の皆様方も、品性を持った委員会を運営するということにおいては、気持ちは同じだと思います。答弁席で答えることはしっかりし、野次については自己を抑制していただきたいと思うと同時に、委員各位の皆様方にも、答弁中に野次るということは、これは私はあまりいいことではない、むしろ、的確と言っては語弊がありますが、それは議員のいろんな発言があります。お互いに、そこはこの権威ある予算委員会を実りある議論をするためにもお互いに注意していこうではございませんか。

前原:まあこんなくだらんことで5分も時間を使うというのは情けない話であります。

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