【LGBT】ロシアの同性カップルが抱える闇とは 世界報道写真の大賞(画像集)

世界報道写真財団が主催する「第58回世界報道写真コンテスト」の審査結果が2月12日に発表され、大賞にはデンマークのマッズ・ニッセン氏が撮影したロシアの同性カップルの写真「ジョンとアレックス(Jon and Alex)」が選ばれた。

世界報道写真財団が主催する「第58回世界報道写真コンテスト」の審査結果が2月12日に発表され、大賞にはデンマークのマッズ・ニッセン氏が撮影したロシアの同性カップルの写真「ジョンとアレックス(Jon and Alex)」が選ばれた。

Jon and Alex, a gay couple Mads Nissen, Denmark, Scanpix/Panos Pictures

大賞作が捉えた2人のロシア人男性は、同性カップル。殺風景の暗い部屋の中で、1人は天井を見上げ、もう1人は鋭い眼光で前を見据えている。壁に映る影は、2人の心の闇を表しているようにも見える。

この写真は、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)と呼ばれる性的マイノリティへの差別解消を訴えている。ロシアは2013年6月、未成年に対して公の場で、ゲイなどの「非伝統的な性的関係」を知らしめる行為を禁止した法律「同性愛宣伝禁止法」を制定。同性愛者の権利を侵害している批判を浴び、欧米首脳らがソチオリンピック開会式をボイコットする事態に発展した。

ニッセン氏は1979年、デンマーク生まれ。大学でフォトジャーナリズムを学んだ後、中国で写真家として活動。現在は、故郷のデンマークに拠点を活躍している。受賞作は「ロシアの同性愛嫌悪」と題した、同氏のプロジェクトの一環として撮影された。

他の受賞作品はこちら。

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