もしフェイスブックが国だとしたら、そこは世界で一番人口の多い国となる。
ソーシャルネットワークのフェイスブックは、1月28日に2014年12月31日現在の月間アクティブユーザー数(MAU)が13億9000万人だったと発表した。月間アクティブユーザーとは、1カ月の間に少なくとも一度はフェイスブックにログインして、ニュースフィードを閲覧したり、友達と会話をしたり、写真を見たりした人を意味する。
13億9000万人という数は、世界で最も人口が多い国、中国の全人口を上回る。アメリカ中央情報局(CIA)の最新の推定値では、中国の人口は13億6000万人。また、フェイスブックが2014年10月に発表した四半期報告書では、MAUは13億5000万人だった。
左からフェイスブックのMAU、中国の人口、インドの人口、アメリカの人口。数字の単位は10億人。
ユーザー数を中国と比較するのは、やや皮肉なことでもある。なぜなら中国ではフェイスブックは当局によってブロックされており、原則としてアクセスできないからだ。それにもかかわらず、フェイスブックの創立者、マーク・ザッカーバーグCEOは、2013年秋に中国を訪問して、企業幹部と会談し、中国語でインタビューに答えたりもしている。
フェイスブックのユーザーはいまもなお増え続けているが、2014年の第3・第4四半期にはユーザー数の伸びが減速している。理由は、すでにネットにアクセスしている人たちの大多数が、すでにフェイスブックのユーザーになっているためだ。
2009年以降のフェイスブックMAUの推移。数字の単位は100万人。データはStatistaによる。
これはザッカーバーグCEOが「Internet.org」を推進してきた理由のひとつだろう。「Internet.org」は、フェイスブック、サムスン、エリクソン、クアルコムを含めたテクノロジー企業数社がスポンサーとなって、まだインターネットにアクセスできない世界の3分の2の人々にネット接続を提供することを目指した活動だ。
また、フェイスブックの売上を四半期報告書見てみると、2014年最後の四半期の売上高は、前年同期比49%増の38億5000万ドルだった。同社の株式は76.24ドル前後で取り引きされており、過去1年間で22%近く値を上げている。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:水書健司/ガリレオ]
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