イスラム国に拘束されたジャーナリスト、後藤健二さんは解放されるのか――。過激派集団「イスラム国」がサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を条件に、後藤健二さんら人質の解放に動いていると報じられてから10時間弱。情報は錯綜しており、後藤さんとパイロットの安否は未だ定かではない。
第一報は1月28日午後6時過ぎ。ヨルダン政府がイスラム国に拘束されているパイロットと後藤さんの解放に向け、リシャウィ死刑囚を移送しているという現地メディアの情報が流れた。
その後、午後8時頃に「ヨルダン人パイロットが解放されれば、リシャウィ死刑囚を釈放する用意がある」とヨルダンの情報相が語ったとヨルダン国営放送が伝え、一気に「合意」報道が拡散した。
午後10時過ぎには、イスラム国の関係者と思われるアカウントが次々とリシャウィ死刑囚が釈放されたとツイート。「後藤さんはもはや捕虜ではない」という投稿もあったため、後藤さん解放への期待感も高まった。
一時は、シリアとトルコ国境のテルアビヤッドで死刑囚と人質の交換をすると現地のジャーナリストが報じた。しかしそのジャーナリストはその後、「外交官の姿はなく、日本のメディアがいるだけ」とツイート。そこからテルアビヤッドからの情報は途絶える。
午後10時31分には、ヨルダン外相が死刑囚解放の噂を否定。午後11時50分にはイスラム国関係者にパイロットの安否を確認したと投稿したことで、合意がなされていない可能性が高まった。 これを受けてイスラム国関係者は29日午前2時26分に「嘘つき」と外相に返信。以降はジャーナリストやイスラム国関係者の情報は少なり、日本でも岸田文雄外相が「大きな進展はない」と未明にコメントした。
午前3時48分、ヨルダン外相が「CNNの特派員に電話し、最新情報をまもなく伝える」とツイート。CNNのジャーナリストによれば、「後藤さんも交渉の条件に入っているが、優先事項はヨルダン人パイロット」などと答えた模様。
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