猫好きな人と犬好きな人では、性格に違いがあるということが、カリフォルニア大学バークレー校とカリフォルニア州立大学イーストベイ校の科学者たちによる研究で分かった。
この研究では、インターネット上で募集したアメリカ各地のペットオーナー1000人以上にアンケートに答えてもらい、同時に自分たちの性格を「ビッグファイブ」と呼ばれる性格5つの特性(経験への開放性、勤勉性、外向性、協調性、情緒不安定性)に基づいて、評価してもらった。
調査の結果、猫を飼っている人は「クリエイティブで冒険好き、心配性」の傾向があり、犬を飼っている人は「外交的で安定志向、リスクを避けたがる」傾向があるということがわかった。
一方、ペットへの愛情の度合いが最も高かった飼い主が、最も神経質な傾向にあるという結果も出た。
この研究を主導した、カリフォルニア大学バークレー校心理学科博士課程のミケル・デルガド氏は、次のように説明している。「愛情や常に誰かと一緒にいたいという欲求と、神経質さと間に何らかの関係があるという結果は、神経質な人ほどペットに対する愛情や依存の度合いが高い傾向にあるということを示唆しています。これはペットにとっては良いことかもしれません」
その理由は、神経質な性格が、飼い主を過保護な親「ヘリコプター・ペアレント」にすると見られているからだ。過保護であれば、ペットが病気や空腹のとき、あるいはなでてもらいたがったりしている時に気づいてあげやすい。
研究に参加したカリフォルニア州立大学イーストベイ校の心理学者グレッチェン・リーヴィ博士は、「愛情の度合いや依存度、もしくは神経質さが、ペットへのよりよいケアや理解と関係があるのか、さらに調査を進めるつもりです」と述べている。
今回の研究は、2014年12月17日付けでオンライン科学誌『Journal of Applied Animal Welfare Science』に掲載された。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:湯本牧子、合原弘子/ガリレオ]