東京都内のスーパーでスナック菓子につまようじを入れたりする動画が投稿された事件で、不正な目的で店に侵入したとして建造物侵入の疑いで逮捕された無職の少年は、先月から、こういった動画を20本以上投稿していたことがわかった。警視庁は、動画が撮影された店の営業に影響があったとして、業務妨害の疑いでも調べを進めている。NHKなどが報じた。
■「超余裕万引きしてみた」と題した動画を20本以上投稿
少年はこれまで、YouTubeに「narukami 793」というアカウントで、万引きを行う様子の動画を「超余裕万引きしてみた」、商品棚のスナック菓子のパッケージにつまようじを刺し入れる様子を「店の商品にいたずらしてみた」などと題して多数投稿していた。
撮影された場所は、都内のスーパーやコンビニエンスストアのほか、羽田空港やJR名古屋駅の店など。動画のなかで「私は反省してません。つまようじ事件のことに関しても、万引きに関しても。反省したら負けですよ」、「物事の判断がつくし、感情のコントロールができる野郎が、なんで少年院に入らなんなきゃいけないんですか」などと発言していた。
■万引きを装い動画を投稿 警視庁「誤認逮捕を誘発する狙いか」
1月5日に投稿された動画には、コンビニの冷蔵庫に並ぶ紅茶飲料を手に取り、代金を支払わずに店を出る様子が映されている。
警視庁が店の防犯カメラを解析したところ、実際は、動画が投稿される前に少年とみられる人物が入店し、自ら持ち込んだ飲料を冷蔵庫の陳列棚に放置したという。いったん店の外へ出て、約3分後に再度入店し、棚に置いた飲料を取り出し立ち去っていった。朝日新聞デジタルが報じた。
スーパーで菓子の容器に、つまようじを混入したとする動画についても、警視庁が少年の自宅を捜索したところ、同様に穴が開いた菓子の容器が見つかったという。万引きなどの一連の動画は、少年の自作自演だった可能性もある。
警視庁の捜査幹部は、「誤認逮捕を誘発する狙いだったのかもしれない」などとコメントしている。
捜査幹部は「(実際にしていない万引きなどで)誤認逮捕を誘発する狙いだったのかもしれない」。同庁によると、一連の動画に絡んで実際に万引き被害が確認された例はこれまでにないといい、少年が異物混入や万引きを装った動画の投稿を続けていた可能性もあるとみている。
(誤認逮捕を狙う? つまようじ混入動画、偽装の可能性:朝日新聞デジタルより 2014/01/18 22:35)
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