[東京 14日 ロイター] - 政府は14日の閣議で、2015年度の防衛予算案を過去最高の4兆9800億円とすることを決めた。中国の軍事費が伸長する中、日本も3年連続で増やす。南西諸島の防衛力強化に向けた装備を新規調達するほか、普天間飛行場移設など在日米軍の再編費用が押し上げる。
今年度からは2%増加する。中谷元防衛相は11日、財務相との予算折衝後に記者団に対し、「我が国周辺の海域を含めた環境が変わってきている」とした上で、「しっかりとした体制を築きたい」と語った。
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来年度は、潜水艦などを探知する新型哨戒機P1を20機まとめて契約。さらに次期戦闘機F35を6機、新型輸送機オスプレイを5機、水陸両用車AAV7を30両発注する。無人偵察機グローバルホークの調達にも乗り出す。
在日米軍の再編費は、沖縄県普天間飛行場の移設費計上などで今年度から460億円ほど増える。政府専用機の購入や、人件費の増加も防衛予算を膨らませる。
(久保信博)
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