1月7日にフランスで起こった政治週刊紙「シャルリー・エブド」銃撃事件では、12人が殺害された。挑発的な風刺漫画で知られる同紙は、政治家や宗教、国際問題など、様々な分野の記事で社会を風刺してきた。
同誌はこれまで、数は少ないものの、日本についての記事も掲載している。そして、その多くは「捕鯨」や「イルカ漁」に関する記事だ。
動物保護のカテゴリを持つ同誌は、2010年1月26日、血まみれになったクジラの頭部の写真をつけて、シー・シェパード・フランス支部長による記事を掲載。6日に南極海にて、日本の調査捕鯨船「第2昭南丸」にシー・シェパードの抗議船が衝突し、沈没する事件を紹介した。
このとき同誌は、クジラと環境活動家を、クジラを射る“もり”で串刺しにする風刺画を載せた。
クジラと環境活動家の串料理(シャルリー・エブド ホームページより)
さらに、「日本のイルカ虐殺」という記事で和歌山県太地町のイルカ漁について報じたほか、日本では捕鯨に年間平均7.82億円の公的資金が投じられていることなどを紹介。2014年3月には、「日本の悪魔産業は“クジラ肉はハラールだ”というトリックまで持ちだした」とするシー・シェパード・フランス支部長の記事を掲載した。
その他、東日本大震災の直後の2011年4月には、避難の際にやむを得ず連れて行くことができなかった家畜やペットについて、「我々は日本が見捨てた動物たちを見ないふりはできない。それらの動物たちは高いレベルの放射線を受けながら、1カ月以上もの間、水も、健康な食べ物も与えられていない」として、アメリカと日本の専門家が緊急会議を行うという趣旨の、国際動物福祉基金(IFAW)の記事を掲載。「ペットに放射線」と書かれたハローキティのようなイラストを載せた。
ペットに放射線(シャルリー・エブド ホームページより)
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