2015年はメモリアルが続々　戦後70年、日韓50年だけじゃない

午前5時46分、兵庫県南部の明石海峡を震源とするM7.2の地震が発生。6000人以上の死者を出した。神戸市中心部は高層ビルや鉄道、高速道路が壊滅的な打撃を受けた。

東京都内の地下鉄丸ノ内線、日比谷線、千代田線の車内で、朝の通勤ラッシュ時に猛毒の神経ガス「サリン」が同時多発的にまかれ、13人が死亡、6000人以上が負傷した。警察は2日後、新興宗教「オウム真理教」関連の25カ所を家宅捜索。麻原彰晃教祖ら17人が逮捕され、10人に死刑判決が下された。\n\n写真は地下鉄神谷町駅で運び出される乗客

午前9時18分、快速電車が高速でカーブを曲がりきれずマンションに衝突。107人が死亡、562人が負傷した。国土交通省の事故調査委員会は、運転士が降格や懲罰的な再教育を恐れた可能性を指摘した。

15年以上にわたり500万人以上の犠牲者を出したと言われるベトナム戦争は、この日、南ベトナムの首都サイゴンが陥落し、事実上終結した。東南アジア諸国の共産化を恐れ、10年以上にわたって南ベトナムに大規模な軍事介入を続けた大国アメリカの敗北でもあった。

警視庁はこの日、オウム真理教教祖の麻原彰晃（本名＝松本智津夫）容疑者を逮捕。地下鉄サリン事件だけでなく、坂本弁護士一家殺害事件や松本サリン事件など、日本を震撼させた多くの事件が明るみに出た。

日本による植民地支配の終結から20年後、日韓基本条約が結ばれ、正式に国交が結ばれた。懸案だった植民地支配の賠償については、有償・無償計5億ドルを「経済協力」として供与することで妥結。韓国では「屈辱外交」への批判、日本では北朝鮮を承認しないことへの反対が巻き起こった。一方で2013年に年間520万人が往来するなど、両国の経済活動は密接になっている。\n\n写真は1965年4月17日、ソウルで日韓国交正常化の政府方針に反対する学生デモ

日本による植民地支配からの解放から5年後、朝鮮半島には政治体制の異なる南北の国家が生まれた。1950年のこの日、北朝鮮の侵攻で始まった戦争は、アメリカやソ連、中国という大国の介入を招き、3年後の休戦までに国土は荒廃。数百万人の死者と60年以上にわたる分断の固定化をもたらした。\n\n写真は1950年10月23日、炎上する平壌・金日成総合大学の校舎。

羽田発伊丹行き日本航空123便ボーイング747型機が、群馬県の山中に墜落。520人が死亡した。単独の飛行機事故としては世界最多の犠牲者を出す惨事となった。

太平洋戦争は日本の敗色が濃厚となる中、本土への空襲や沖縄などでの地上戦を経て、8月6日に広島、9日に長崎に原爆が投下された。8月15日、日本の無条件降伏が発表され、200万人以上の犠牲者を出した戦争が終わった。

主に朝鮮半島を巡る日ロ両国の権益争いは戦争に発展し、約1年にわたる戦争の末、ポーツマス条約に調印。続く第2次日韓協約によって大韓帝国は外交権を奪われ、事実上日本の保護国になった。1910年の日韓併合から105年となる。

1985年のG5（先進5か国蔵相・中央銀行総裁会議）で為替レート安定について合意。円高ドル安が進んだ。日本のバブル経済、続く「失われた20年」の景気低迷の序曲でもあった。\n\n写真はアメリカ・ニューヨークのプラザホテルで合意内容を発表するアメリカのベーカー財務長官 (AP Photo/Mario Cabrera)

バース、掛布、岡田のクリーンナップによる爆発的な打線を武器に21年ぶりのセ・リーグ制覇を果たし、日本シリーズでも広岡達郎監督率いる「管理野球」の西武ライオンズを4勝2敗で下した。阪神が日本シリーズを制したのは、後にも先にもこの年だけだ。