STAP細胞の有無を調べている理化学研究所の検証実験で、小保方晴子氏自らが行った実験でも、STAP細胞ができなかったことが関係者の話で分かった。
STAP細胞は、国内外の研究者が作製を試みたが成功したとの報告はなく、胚性幹細胞(ES細胞)ではないかとの疑いが強まっていた。小保方氏はES細胞の混入を否定していたが、STAP細胞が存在する可能性は極めて低くなった。12月18日、47NEWSなどが報じた。
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小保方氏は7月から検証チームに参加し、第三者の立ち会いの下で実験した。万能細胞の目印となる遺伝子が働くと緑色に光るように遺伝子操作したマウスの脾臓の細胞を使い、STAP細胞の作製を試みた。
関係者によると、小保方氏の実験で緑に光る細胞が得られることもあったが、割合は非常に低かった。
(小保方氏STAP作れず 細胞存在の可能性低く - 47NEWSより 2014/12/18 09:23)
理研によると、小保方氏が参加する検証実験では、施錠可能な細胞培養器が設置された新しい実験室を用意。電子カードによる入退室の記録を行った上で、実験室を24時間モニタリングし、第三者が立ち会うという厳しい監視体制で行われるとされていた。
理研は2014年4月、小保方氏を入れないチームで検証実験を開始。一方で小保方氏も、7月から単独で、撤回された論文に書かれたものと同じ手法で検証実験を行っていた。実験は期限の11月末に終了。今週中にも実験結果を発表する。
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小保方さんは4月9日に行われた会見で、「STAP細胞は200回以上、作成に成功した」と述べていた。
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