『池上彰の総選挙ライブ』が2014年も好視聴率

『第47回衆議院選挙』の投開票が行われた14日、テレビ各局では開票速報番組を編成したが、ジャーナリスト・池上彰氏擁するテレビ東京『池上彰の総選挙ライブ』(※BSジャパンでも放送)が【後7:50~10:00】で11・6%、【後10:00~11:54】で8.5%、番組平均視聴10.1%を獲得したことが15日、わかった。視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区。

池上彰氏のテレ東「選挙特番」が今回も好視聴率

『第47回衆議院選挙』の投開票が行われた14日、テレビ各局では開票速報番組を編成したが、ジャーナリスト・池上彰氏擁するテレビ東京『池上彰の総選挙ライブ』(※BSジャパンでも放送)が【後7:50~10:00】で11・6%、【後10:00~11:54】で8.5%、番組平均視聴10.1%を獲得したことが15日、わかった。視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区。

今回も池上氏の無双ぶりは健在だった。番組開始と同時に自民党圧勝が報じられる中、池上氏が始めたのは「どこよりも早く占うポスト安倍」。池上氏発案の特製模型が登場し、総理大臣の椅子を頂上にした山を作り、今回の選挙結果を踏まえながら政治を解説。他とは一線を画した選挙特番を放送した。

各党の幹部と生中継では鋭い質問を次々と浴びせた。安倍首相との直接対決では、投票率が過去最低(14日午後8時現在52.32%)だったことを挙げて「低い投票率の中での勝利、自慢できないのでは?」とグサリ。集団的自衛権をめぐる憲法解釈について、「(街頭演説などで)あまりおっしゃっていなかったのでは?」とツッコむと、安倍首相は「そんなことありませんよ!」と声色が変わり、「街頭演説時間限られていますし、テレビ討論では何回も申し上げている」と早口で反論。

今回の選挙で自民・公明両党を合わせた獲得議席は追加公認を含めると326議席となり、法案の再可決や、憲法改正の発議に必要な3分の2(317議席)を上回った。池上氏は「悲願である憲法改正を成し遂げたいということですね?」「憲法改正に向けて一歩一歩進めていくということですね」と切り込み、安倍首相が「そういうことです」と認めると、「野望を全く隠そうとしなかった」と話を括った。

また、同局の前田海嘉、須黒清華、相内優香の3人の女性アナウンサーを引き連れ、政治の裏側、選挙の秘密を紹介する「池上彰と行く総選挙バスツアー」を今回も敢行。コンビニエンスストアで買い物中の自民党・小泉進次郎氏をアポなしで直撃したり、公明党本部を訪問したり、自民党・平沢勝栄氏の事務所を訪問した際は、平沢氏の政治資金収支報告書を本人の目の前でチェックし、秘書が慌てて登場し、オタオタする場面も遠慮なく放送した。

菅原一秀氏(52/自民・東京9区)は「踊る元商社マン SAMとディスコダンス」、前の法務大臣・松島みどり氏(58/自民・東京14区)は「“うちわ”はもう作りません 東大“初”のチアリーダー」など、番組恒例の当確議員の細かすぎるプロフィールも見応えがあった。

同局では、2012年12月『第46回衆議院選挙』の選挙特番で池上氏をメインキャスターに抜てき。この時、各党の幹部に容赦ない質問を浴びせた中継のやり取りがツイッターなどで“池上無双”と話題を呼び、選挙特番としては異例の「第50回ギャラクシー賞」優秀賞まで受賞した。昨年7月『第23回参議院選挙』の選挙特番でも在京民放各局の選挙特番で唯一10%を超える高視聴率を獲得していた。

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