アジアでは依然として美容整形が流行しており、ブームは簡単には衰えそうにない。
この熱狂的な流行では、毎年何百万人という女性たちが、自分の顔を「美の基準」に合わせようとして手術を受けている。多くのアジア人女性が望んでいる美しい顔の特徴は、大きな目、高く通った鼻筋、スリムな顔幅、そしてほっそりした顎だ。
韓国、日本、中国の女性たちは、もはや日常的に鼻の整形、アイタック(瞼のたるみを取る施術)、あるいはボトックス(ボツリヌストキシンを用いたシワ取り)注射を行っている。肌の美白はもちろん、あごのラインを上品な「V字型」にする手術や、唇のかたちを微笑み型にする手術(日本語版記事)なども行われている。
2010年には、中国の人気オーディション番組に出演して注目され、タレント活動をしていた王貝(Wang Bei)さんが、顎の骨を削る美容外科手術中に、大量出血のため死亡するという悲劇も起きた。
しかしその後も、多くのアジア人女性たちの「美容整形通い」は止まらない。たとえ死亡や不適切な医療行為のリスクがあろうともだ。
美容整形への情熱において、断然先頭に立っているのは韓国の女性たちだ。国際美容外科学会(ISAPS)のデータによると、韓国の首都ソウルでは、女性の5人に1人は何らかの形で手術を受けているという。
また、ニュースサイト「VICE」UK版によると、韓国の女性の間では美容整形手術がごく普通のことになっているため、「その顎や鼻はどこで手に入れたのか」と、あけすけに尋ねられることも珍しくないらしい。
女性たちが競うようにして受ける手術は、二重まぶたの整形術、シリコン製のインプラントを使って鼻梁部分を高くする鼻整形術、そして「Vライン手術」だ(これは顎のラインを整える施術で、韓国では実施件数がたいへん多い)。
「VICE」の取材に答えた匿名の若い韓国人女性はこう語っている。「私の友だちで、どんな美容整形手術も受けたことがない人なんて、1人もいないと思います。学校では、みんながどんどん可愛くなっていきます。そして、親たちの中には、自分の子供がクラスでたった1人の『醜い子』になるのを恐れる人もいます」
文末スライドショーの一つ目では、美容整形手術の「ビフォーアフター」を示す画像が紹介されている。二つ目では、「美容整形手術の後悔を語るセレブたち」が紹介されている。
この記事は最初にハフポストUK版に掲載されたものです。
[日本語版:水書健司/ガリレオ]
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