漫画「ハイスコアガール」が著作権侵害をしたとして、作者の押切蓮介氏と出版元のスクウェア・エニックス社の役員・担当者15人の計16人が、11月17日に大阪府警に書類送検された。
大阪府吹田市のゲーム会社「SNKプレイモア」が、「自社が著作権を持つゲームキャラクター多数を無断で使っている」として刑事告訴した結果、東京都新宿区のスクエニ本社ビルが8月5日に家宅捜索を受けていた。産経Westでは次のように報じている。
書類送検容疑は、平成24年2月~25年12月、同社が発行する漫画誌「月刊ビッグガンガン」で連載中の漫画「ハイスコアガール」で、ゲームソフト販売・開発会社「SNKプレイモア」(大阪府吹田市)が著作権を持つ対戦型格闘ゲーム「ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)」や「サムライスピリッツ」などのキャラクターを、計166カ所にわたり、許諾なしに勝手に使用したとしている。
(スクエニ社員と漫画作者ら16人書類送検 他社のゲームキャラ無断使用で - 産経WEST 2014/11/17 16:00)
「ハイスコアガール」は90年代のゲームセンターを舞台に、少年少女の淡い恋愛を描くラブコメディー漫画で、既刊5巻の累計販売部数は110万部。実在のゲームが登場するのが特徴で、カプコンの「ストリートファイターII」や、ナムコの「スプラッターハウス」のほか、SNKプレイモアが著作権を管理している旧SNK社の「ザ・キング・オブ・ファイターズ」や「サムライスピリッツ」などのゲームが登場している。
単行本は8月に全国の書店から回収されて販売中止になった。「月刊ビッグガンガン」での連載も休止している。
産経Westによると、今回送検された16人全員が「許諾を取っているかどうか知らなかった」などと容疑を否認。作者は「スクエニ社が許諾を取ってくれていると思った」と話しているという。
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