イギリスのレガタム研究所が毎年発表している「レガタム繁栄指数」の2014年版によると、世界で最も豊かな国はノルウェーだという。ノルウェーは、これで6年連続の総合1位だ。
この指数は、142の国を対象に、「経済・起業とそのチャンス・政治状況・教育・健康・安全度・個人の自由・社会資本」の8カテゴリーを評価するものだ。
総合2位はスイス、3位はニュージーランド、4位はデンマーク。カナダは2013年の4位からひとつ順位を下げて5位になったが、それでも2012年の8位と比べれば悪くはない。
カナダが特に高い評価を受けたのは「教育」で、2位にランクされた。反対に最も順位が低かったのは「起業とそのチャンス」の17位だ。
ここ何年か、カナダは「個人の自由」で1位を守ってきたが、今年は5位に後退した。総合10位のアメリカも同様で、この指標では2年前の14位から21位に順位を下げている。
ロシアの総合順位は、昨年より7つ下げて、68位となった。今年に入ってから勃発したウクライナ紛争に伴い、ロシアはアメリカやEUの経済制裁を受けており、ロシアの通貨ルーブルがおよそ25%下落したことも影響しているだろう。
中国(総合54位)は、良い指標と悪い指標の差が激しい。「経済」では世界6位につけながら、「個人の自由」では142カ国中117位だ。
アジアでは、18位のシンガポール、19位の日本、20位の香港が「上位20カ国」に入っている(台湾は22位、韓国は25位)。なお、2013年版(日本語版記事)では、日本は総合21位だったので、順位は2つ上がった。日本の総合順位は、2009年に19位、2010年に18位、2011年に21位、2012年に22位と変化してきた。
日本は、「経済」と「健康」の評価が高い一方で(7位と4位)、「起業とそのチャンス」(24位)、「教育」(27位)、「治安や安全度」(25位)、「個人の自由」(28位)といった指標の順位が低めだ。
なお、それぞれのジャンルの世界1位は、「経済」と「政治状況」はスイス、「起業とそのチャンス」はスウェーデン、「教育」はオーストラリア、「健康」はアメリカ、「治安」は香港、「個人の自由」はニュージーランド、「社会資本」はノルウェー。
詳細については、レガタム繁栄指数のウェブサイトを参照していただきたい。
この記事はハフポストカナダ版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:水書健司、合原弘子/ガリレオ]
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